「包容力のある人」ってどんな人?

「包容力のある人」ってどんな人?

「包容力のある人」は魅力的です。でも、「包容力を持つ」とはどういうことなのかについて、誤解をしている人も意外といます。本当の意味で「包容力のある人」とは、どういう人なのでしょうか?

1:相手のことをよく理解する

「包容力がある」と思われる人は、相手の話をよく聞くことができる人が多いものです。自分の話を聞いてもらえることで、「受け止めてくれる理解者ができた」と思って、うれしくなるものですしね。

ただし、中には「ただ聞いているだけの人」もいます。“受け止めているフリ”をしているだけでは、包容力があるとはいえないでしょう。

本当に「包容力のある人」は、相手をよく理解しようとします。そして、長所も欠点も理解した上で、「良くも悪くも “こういう人” なんだ」と思って、関係を築いていくのです。

それができるようには、“ある能力”が必要になります。

2:経験上、人生をある程度、知っている

本当の意味で「包容力を持つ」には、「経験上、人生をある程度知っている」ことが大切です。それがないと、相手のことを本当の意味で深く理解するのは難しいでしょう。

ある程度、相手と似たような経験をしていないと分からないこともたくさんあります。例えば、いくら小学生が聞き上手でも、大人に対して包容力を持つのは難しいところがあります。

人生の酸いも甘いも知っているから、相手の言葉に隠れた思いまで理解し、受け止めることができるのです。歳を重ねるほど包容力が出てくる人が多いのは、そのためでしょう。

3:精神的に自立している

世の中には色々な人がいるので、自分とは全く違う思考、価値観を抱いている人もいます。包容力のある人は、「別に自分と同じ考えである必要はない」と思うことができ、たとえ親しい相手であっても、それなりに(精神的な)距離を保ちながら、“そういう人なんだ”と思って、付き合っていくことができます。

そうでなければ、自分と親しい相手であればあるほど、価値観や考えが違うと批判したり、自分の思い通りにコントロールしようと思ったりしてしまうでしょう。それでは包容とは“真逆の行動”になってしまいます。

一定の距離を保った上で、相手を受け止められるようになるには「精神的な自立ができていること」が大切です。言い換えれば、ある程度精神的に大人にならないと、本当の意味での「包容力」を持つことはできないのです。

4:相手の幸せを願うことができる

一般的に「自分を甘やかしてくれる人」を包容力のある人だと勘違いしがちです。しかし実際には、包容力のある人でもなんでもなく、ただ単に「相手に嫌われたくなくて、受け止めている(フリをしている)人」である可能性も。

本当の意味で包容力を持っている人は、相手の幸せを願います。相手の悪いところに関しては、きちんと注意をすることも多いでしょう。そして、相手に悪いところがあっても、「“こういう人” なんだ」と理解し、見離さずに付き合っていくのです。

きちんと心に「愛」がある人でないと、相手の幸せを願うことは難しいでしょう。それは、恋愛における「愛」ではなく、もっと「人類愛」のようなものです。

5:自己を受け止められている

自分とは違う存在を受け止めるというのは、思いのほか難しいものです。なぜなら人は、自分自身のことすらきちんと受け止められていないことが多いからです。基本、自分に対してできないことは、人にもできません。反対に、自分にできるから、人に対してもできるようになるのです。

包容力を持ちたければ、まずは自分自身の心の声をきちんと聞き、受け止められるようになることが大事。そして、精神的に自立し、人に期待し過ぎたり、依存したりしなくなることが重要なのです。その結果、少しずつ人に対して、包容力を抱けるようになっていきます。

本当の意味で「包容力を持つこと」は、簡単ではない

包容力のある人が魅力的なのは、本当の意味で包容力を持つことが簡単ではないということの証でもあります。上っ面で相手を受け止めるだけでは、すぐにメッキが剥がれてしまうでしょう。本当の意味で、相手を理解し、包容できる人になりたいものですね。

 

執筆者:ひかり

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