
海外では日本以上に泥酔が嫌われます。仕事を失ったり逮捕される可能性があるので十分に注意しましょう― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第21回 ―
コンビニでお酒を買って外で座って飲んでいる人をよく見かけます。なんなら夕方の山手線でプシュッとビールを開けている人もいます。花見ではどんちゃん騒ぎをするし、歩きながらお酒を飲んでも大丈夫なうえ、それがウィスキーの瓶でも捕まりません。コンビニでは24時間365日お酒が買えます。こんな国は、世界中探しても日本だけです。日本はお酒天国なのです。
しかし、その感覚を海外に持ち出すとトラブルになります。軽蔑されるだけならまだしも、逮捕されたり刑務所に入れられることもあるのです。今回は、海外のお酒に関するマナーと法律をご紹介します。
◆ビールを注ぐのは相手のグラスが空になってから
日本では、飲み会で女性や若者が率先してお酌をする傾向にあります。しかし、海外では女性が身内以外にお酌をすることはほとんどありません。レディファーストの精神で基本は男性がサーブします。さらに、そもそもレストランでは自分たちで注がないのが普通です。ウェイター・ウェイトレスに注いでもらいましょう。
注ぐ際も注意が必要です。日本ではビールを飲んでいるときに、飲み干す前に継ぎ足します。これは、美味しく味わうのにはNGな方法で、基本は飲み干してから注いだほうがよいでしょう。とはいえ、日本ではまだグラスが空になったら気が利かない、と思う人もいるので、接待の場合は郷に従うのもありです。しかし、当然、海外では通用しません。基本的に、グラスが空になってから注ぎます。
また、注いでもらうとき、日本人はグラスを持ち上げ片手を底に添えることが多いでしょう。しかし、海外でワインを注いでもらうときは、グラスを持ち上げてはいけません。
◆公園や路上の飲酒はもちろん車内にお酒を持ち込むのもNG!
アメリカをはじめ、屋外での飲酒ができない国はたくさんあります。映画で酒瓶を紙袋に入れて飲んでいるシーンを見たことはないでしょうか。あれはお酒を飲んでいることを隠すためのものなのです。海外のスーパーマーケットなどでビールを買って、のどが渇いていても路上で飲んだりしてはいけません。
そのため、自宅の庭でバーベキューをするのはもちろんOKですが、公園などに勝手に集まって飲み会をするのはNGです。下手をすると警察を呼ばれてしまいます。海外の方は、日本の花見文化を見て驚くようです。
飲酒運転は基本的にNGですが、海外は飲んでさえなければいいというわけではありません。例えば、アメリカでは同乗者が飲むのもアウトという州があります。開封したお酒を車内に持ち込むのもNGです。飲みかけのワインが助手席にあったり、空になったビールの缶があっても違法とみなされる可能性があるのです。飲酒運転で捕まった場合の刑罰も、日本より厳しいので絶対に怪しい行動をしないようにしましょう。
◆19歳の日本人でも飲酒OK!飲酒年齢は飲酒する国の法律に従う
飲酒できる年齢も各国で異なります。飲酒に関しては、その国の法律に従わなければなりません。日本は20歳ですが、アメリカやマレーシア、チリ、エジプト、パラオなどは21歳です。20歳で旅行し、飲まないようにしてください。逆に、18歳からOKの国で、19歳の日本人が飲むのはOKです。刑法は日本国内での行為に適用されるためです。ただし、だからといって大麻が解禁されている国に行って、大麻を吸うのはNGなので注意してください。国外犯規定が適用され、日本で処罰される可能性があるのです。
さらに、海外では24時間お酒が買えるとは考えないようにしましょう。アメリカの州によっては日曜日は安息日の規制のためお酒を購入できません。また、スーパーではアルコール度数の高いお酒を販売していないこともあります。購入の際に年齢確認をしますが、日本のようにタッチパネルを触るだけでは済みません。きっちりIDの提示が必要です。
イスラム教国では基本的にお酒は禁止です。サウジアラビアなどは特に厳しく、旅行者でも飲酒やお酒の持ち込みができません。飛行機内で飲んでも、酩酊していると判断されれば入国できないほどです。旅行者用のバーでは飲酒が可能なところもありますが、そこで泥酔してしまうと逮捕されてしまうこともあります。もちろん、これは国によっても異なり、例えばトルコは人口の99%がイスラム教徒ですが、飲酒可能です。
◆日本以上に酒乱や泥酔に厳しい海外
日本では少々酔っても無礼講のような文化もありますが、海外では通じません。酒乱はもちろん、泥酔するだけでも軽蔑の対象となります。お酒を飲んでもぴしっとした態度は崩さないようにしなければなりません。これは、日本でもマナーとしてはありますが、海外ではさらに厳しい目で見られることは覚えておきましょう。
日本の常識を超えて厳しい措置が取られることもあるので、海外に旅行する際はその時にお酒事情をよく確認するようにしてください。
