原題もThe Bride!と!が付いている。

最初は「わーい!フランケンシュタインの花嫁だあ」と単純にホラー映画と思い、映画館の席を予約したのだが。

前もって出演者を確かめると、クリスチャン・ベール!。さらにアネット・ベニングにジェイク・ジレンホール、ペネロペ・クルス。

あっ、これは絶対に私が望む「フランケンシュタインの花嫁」ではないなあ、と気が付くがしょうがない。

1930年代の混沌した裏社会のシカゴで、頑張って生きてる正義感の強いアイーダという女性が、小説「フランケンシュタイン」作者(小説としては1831年の改訂版がポピュラーらしい)で、知的言葉をいっぱい使うけどなぜか下品なアメリカ英語連発の(私でも分かる位だ)メアリー・シェリーの怨念だらけの霊に取り憑かれる。

顔が似てるからか? いや、「ハムネット」で第98回アカデミー賞主演女優賞受賞のジェシー・バックリーの1人2役だからだ。

まあ、ネタバレにはなるけど。

冒頭で死んだアイーダは、墓から掘り出されて、女なら何でも良かったフランケンシュタインの花嫁として生き返らされる。メアリー・シェリーの霊は取り憑いたままだけど、アイーダの頃の記憶はない。アネット・ベニングの博士とフランケンシュタインに、「事故にあったから記憶喪失。二人は夫婦だ。」と吹き込まれ、普段は大人しいフランケンシュタインが人間を惨殺してしまい逃避行へ。

その最中、インプリンティングか吊り橋効果か分からないが、アイーダはフランケンシュタインと本物の夫婦にはる。それを追う男女二人組の刑事のうちの女が1930年代の女性差別をモロに受けてる、化粧の濃いペネロペ・クルスという謎の配役。

1930年代の女性が虐げられてた時代の、フェニズムのアイコンとして、アイーダの化学変化した顔の模様が真似されて、各地で女性が暴動を起こす。アイーダはジョーカーか? 最後にシカゴのマフィアのボスもこの流れで殺られる。ペネロペ・クルスも無事に刑事(と訳されていた、一般警察より偉い役職だった)になっていた。んん? これはフェニズムの映画か?

フランケンシュタインは、ミュージカル映画のスターに憧れていて、逃避行の最中にもやたら映画館に通う。そしたら、たまたま逃げ込んだパーティー会場で、憧れてた映画スターにぱったり会うんだ。凄い偶然だ。

フランケンとアイーダとのミュージカルシーンもある。

 

しかも、二人を追う刑事の男の方が、偶然にもアイーダが死んだ原因を作った男だった。凄い偶然だ。

マフィアのボスも、アイーダの知人を脅してアイーダの殺人を命じるんだが、この知人が警察より先にアイーダにたどり着く。凄い奴だ。

 

と、いろいろとっ散らかったまま、映画のラストはやっぱりねえ、という感じ。

もっと、フェニズムとかに絞った方が良かったんじゃないのかな。

 

監督は、ジェイク・ジレンホールのお姉さんで、刑事の男の方は監督の夫。

家族&友人の素晴らしい役者で作った、とっ散らかった映画だった。