314回
このブログは何だ?と思う方は、2024年12月3日付の第1回をお読みください。
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第4章 人の与える印象について
「だからつとにキケロは言っている、「罵倒というものは、分別があっても名誉を重んずる人の最も耐えがたいある種のとげを残すものだ」と。事実、世界中のどこにも(若干の敬虔な宗派は別として)罵詈雑言や、まして殴打を平気で忍ぶというところはない。けれども人間の自然な本性は、被害に対して釣り合いの取れた仕返しを求めはしても、それ以上を求めることは絶対にない。うそをついたとか、ばかだとか卑怯だとかいう非難を罰するに死をもってするなどということはない。してみれば「殴打には匕首をもって応えよ」という古代ドイツの原則は、実に不快な騎士的迷信である。」