フジテレビのドラマ『院内警察』の最終回

話の中でナースに上司が口紅の色が濃いと叱責して

「不適切にもほどがある」と言う場面があった。

このドラマ、基本的にはシリアスな話なのだが

けっこう他局の同期ドラマを意識して、こんな風に織り込んでくることがある。

しかもコミカルな場面ではなく、大真面目な場面で。

 

初回第1話の終わりの所で主人公の院内警察・武良井(桐谷健太)が医療事故の嫌疑をかける天才外科医・榊原(瀬戸康史)に対して

「あなたは神から手術の才能“ギフト”を授かった。でも本当は、英語じゃなくてドイツ語の方だったりして」と皮肉を込めた台詞を言う場面があった(「ギフト(Gift)」はドイツ語では “毒”の意味になる)。

テレビ朝日の『グレイトギフト』(証拠が一切残らない新発見の殺人球菌のことを“ギフト”と呼び、それを利用して覇権を争う医師たちによるミステリードラマ) はこの翌週から始まっている。

この場面、武良井と榊原が初めて直接対峙する重要なメインシーンだ。

前掲の、今や社会的に大きな話題となっている『不適切にもほどがある!』を台詞にあしらうのは、今の時期わかるところだが

放送時点でまだ始まってもいない他局のドラマへの関心をわざわざ高めるような関連要素を、物語の重要な場面に初回で含めてくるとは、自局のものならまだしも、相当異例のことと思える(これから始まる他局のドラマへのエールにさえ見える)。

 

その2つだけということもなさそうだから、『院内警察』では今季の各局ドラマタイトルに関連する台詞がこれまでの話に散りばめられていたのかも(自分は今季のドラマ全部は全く押さえてないので、気付かないでいた可能性が高い)。

 

※記事タイトルの英語、そんな言葉はないみたい(語感と意味でなんとなく「内輪の事情」的な含みでそれらしく当てただけだからw)