この秋は音楽系の映画が充実してて、どれもこれも見たくて大変
10月15日、そろそろ終わりそうなので慌てて「AS IT WAS」へ。
伝説的ロックバンドといわれるオアシスのフロントマンであるリアム・ギャラガー。
正直、オアシスの曲は数曲しか知らず、なんだかバンド内の兄弟が仲悪いというくらいしか知らなかった
リアムという人物は破天荒でスキャンダラスで、メディアから度々バッシングを受けてた。
おまけに、兄ノエルとの確執はどんどん激しくなる一方でついにバンドは解散
これまた全然知らなかったけど、ライブ直前に兄弟で大ゲンカをして互いのギターを壊し、ノエルはフェラーリに乗って姿をくらまして、そのままという結末らしい
いやもうスゴすぎるショッキングすぎる
オアシスの曲はほとんどがノエルが作ったもので、リアムだけでは曲が作れなくなってしまった。
けど、音楽を心から愛するリアムは新たに“ビーディ・アイ”を結成し、音楽活動をしようとするけれど、軌道に乗らず自然消滅してしまう…。
それでもリアムはあきらめることなく「アズ・ユー・ワー」というソロデビューアルバムを発表する。
ノエルとは違って曲が書けないリアムにとっては、感覚だけが命。
それだけでで曲を作っていくのだからすごい。
楽譜は読めないリアムは、鼻歌を歌って、それを仲間たちが曲にしていく。
それはそれで素晴らしいチームワーク。
「心の重荷を下ろす時、酒やハッパ、コカインをやったりもするが、音楽でやった方が健康的で開放的だ」という言葉通り、リアムは退廃的だった生活を改めて健康的な生活に立て直していく。
世界中、どこの街に行っても朝のランニングを欠かさないようになった。
そして、ランニングするために食生活や生活態度を改めていった。
これはこれで、本当にスゴイ。
「怖いときに逃げず、前に進んだ」リアムは、どんどん“自分”になった。
生き方を改めて作り上げたソロ・アルバムはヒット。
そして彼は言う。
「たくさんの人が戻ってきてくれた。それはアルバムがたくさん売れることよりも大切だ」と。
ただ、ファンや仲間が戻って来たけれど、兄のノエルとは音信不通のまま。
映画の中には母親やもうひとりの兄ポールなども出てくるのだけど、兄弟の亀裂は家族にとって辛いことなんじゃないかな
特に自分の息子たちが断絶状態というのは母親にとっては悲しすぎる。
人事ながらも、どうするんだろ???と心配になってしもた
ま~、それでも我武者羅になって、再び栄光を手にしたリアムはお見事カッコいい
とっても見応えのある映画でした