9月20日は見たかった「メイキング・オブ・モータウン」へ。
昨年、偶然、デトロイトのモータウン・ミュージアムに行ったところだったので、勝手に親近感がわいていた(笑)
映像の中にもモータウン・ミュージアムがたくさん出てきて、それだけでワクワクした
昨年、訪れた時、建物の前に“60”とデカデカと書かれていて、てっきり「60年代の音楽からスタートした会社だから」と思い込んでた
ま、モータウンが創業されたのは1959年1月12日なので、まったくの間違いでもなかったけど(笑)
この映画は60周年を記念に撮られたものだった。
創設者のベリー・ゴーディJrは、家族から借りた800ドルを資金にタムラ・レーベルをスタート。
黒人差別、暴動、戦争などの激動のアメリカの中で、ミラクルズ、テンプテーションズ、ダイアナ・ロス&シュープリームス、スティービー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、ジャクソン5などを次々と生み出し、黄金期を飾った。
その素晴らしいアーティストの育成力は、ダンスやエチケット、マナーなどの管理体制が徹底されていたのも大きかった。
ユニークなのは、安定した才能を作り上げるため、その当時全盛期を迎えていたデトロイトの自動車工場の組み立てラインをヒントとしていたこと。
アーティストと自動車の製造を同じに考えるなんて、普通なら思いつかない発想。
だけどそれが功をなしたのだから、なにがどうなるか本当にわからないもの。
ゴーディさん語録もなかなか素晴らしかった。
「競争はチャンプを生む。だが愛情を失ってはダメだ」
「もし時代についていかず確信を忘れたら停滞する」
「最初の10秒が勝負」
「私の仕事は、人の力を最大限に引き出すことだ」
「常に魔法を求めてた。魅力的な音を」
この人がいなかったら、世界の音楽シーンはきっともっと味気なかったかも。
ある意味、ゴーディさんは音楽の神様なのかもしれないな。
映画の中では、若かりし日のスレンダーなスティービー・ワンダーや子ども時代のマイケル・ジャクソン、男前のマーヴィン・ゲイなどの秘蔵映像も満載で、とっても楽しい映画でした