11月になりました。秋も本格的になってきました。


うちの近くでは、まだ紅葉が美しくみられません。


ふらっと どこかに行きたくなります。


そんな心持ちでいましたら、


八木重吉の詩にぶつかりました。



  

  素朴な琴
          
 

 この明るさのなかへ

 ひとつの素朴な琴をおけば

 秋の美しさに耐へかね

 琴はしづかに鳴りいだすだろう



 秋の かなしみ


わがこころ

そこの そこより

わらひたき

あきの かなしみ


あきくれば

かなしみの

みなも おかしく

かくも なやまし


みみと めと

はなと くち

いちめんに

くすぐる あきのかなしみ



   心 よ


 こころよ

 では いつておいで


 しかし

 また もどつておいでね


 やつぱり

 ここが いいのだに


 こころよ

 では 行つておいで