先日、テレビ(金曜ロードショー)でキアヌ・リーブス主演で

地球が静止する日」という映画を観ました~。目


その前に同じくテレビ放映された「アバター」のほうが、

比較にならないくらい面白かったのですが、、、


それはそれとして、「地球が静止する日」のはじめのほうで

女性の宇宙生物学者が学生に講義をしている場面があり、

その中で、放射性廃棄物の中でも生存できる微生物

3種類はあるという話が気になりちょっと調べてみました。


原発事故の中で人間がどう生きていくか考える上でも

何かのヒントになりそうな気がして、、、


3種の中のひとつデイノコッカスについて


スーパー放射線耐性細菌デイノコッカス・ラジオデュランス
http://d.hatena.ne.jp/horikawad/20110826/1314366058


極限環境への耐性

通常、ヒトでは10グレイ、大腸菌でも1000グレイのガンマ線を浴びると
ほとんどが死に至りますが、デイノコッカス・ラジオデュランスは
1万グレイもの線量を照射されても大半が生存できます。
ガンマ線などの電離放射線の他、紫外線やDNAに損傷を

引き起こすような化学物質などにも高い耐性があります。
宇宙空間に暴露されても生存できることが確認されています。


DNA損傷修復能力

高線量の放射線や乾燥ストレスはDNAの二重鎖切断を起こし、
これが生物にとって致命的な損傷になると考えられています。
高線量の放射線を照射すると、デイノコッカス・ラジオデュランスのDNAにも
この二重鎖切断が起こり、DNAが断片化します。
しかし、時間が経過するにつれてDNAの組換え修復に関わる
酵素などの働きによって元通りに復元されます。


抗酸化能力

放射線を浴びると細胞内で活性酸素種が産生されてタンパク質が酸化し、
本来の機能を失うことが報告されています。
例えば、タンパク質である酵素のほとんどが酸化して活性を失えば、
代謝がきちんと回らなくなり最終的に死んでしまうでしょう。
デイノコッカス・ラジオデュランスにはDNA損傷修復能力に加えて、
高い抗酸化能力があることも知られています。
放射線を照射されてもタンパク質の酸化を防護することができるため、
DNA修復酵素も酸化されずに本来の機能を保つことができ、
後のDNA損傷修復を実行できると考えられます。
デイノコッカス・ラジオデュランスに高濃度で存在するマンガンイオン(Mn2+)が
活性酸素種のスカベンジャーとして働くことが示唆されています。