2009年07月16日木曜日の東海アマ氏のAIG再倒産の記事。
http://www1.odn.ne.jp/~cam22440/yoti01.htm


今後の世界経済、もちろん日本経済にも大きな影響を与えるかもしれず。
日本の保険業界にもなんらかの影響を与えるものと推測しますニコニコ
AIGの動向に注目ッス! 以降は、東海アマ氏のコメントです。

■ AIG再倒産へ (宇宙の法則研究会提供)

【7月9日にシティグループのアナリストがAIGはCDSの損失額が膨らんでおり、
9月までに株価がゼロすなわち破綻するであろうとの予測を発表。
かりにAIGが倒産となると、世界に激震が走ります。
☆参考情報
Street.com
http://www.thestreet.com/story/10539000/1/_msnh/aigs-equity-dangerously-close-to-zero.html?cm_ven=MSNH&cm_cat=FREE&cm_ite=NA

☆参考情報
米AIG、CDSの損失拡大でエクイティ・バリューがゼロも=シティ 
[バンガロール 9日 ロイター] 
米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループAIG) は、
クレジット・デフォルト・スワップCDS)ポートフォリオに一層の損失が
発生するリスクや、主要資産の低価格での処分により、
エクイティ・バリューがゼロになる可能性がある。
シティグループのアナリスト、ジョシュア・シャンカー氏がリサーチ・ノートで
明らかにした。AIG株はこの1年間で価値を 90%超失った。
シャンカー氏によると、AIG傘下のAIGファイナンシャル・プロダクツ
(AIGFP)のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)ポートフォリオ
が評価損を計上する恐れがあり、担保差し入れを求められた場合、
AIGの流動性は再び圧力にさらされる可能性がある。
同氏は「担保差し入れの要求により、格付け会社はAIGの信用格付けの
引き下げを迫られる可能性がある。そうなれば、AIGが政府から大規模な
資本注入を受ける前の2008年第3・四半期にみられたサイクルが
再現するだろう」と指摘した。
AIGは6月、2008年版年次報告を修正し、クレジット市場が引き続き
悪化した場合、CDSポートフォリオが評価損を計上する恐れがあるとする
リスク要因を書き加えた。問題となっているのは、
AIGFPが保有するスーパーシニアCDS。
今年3月31日時点のノーショナル・バリューは1926億ドルだった。
同氏によると、米政府と考案した行動計画の実施にもかかわらず、
AIGを取り巻く不透明感とリスクは依然として極めて現実的だ。 以上】

 AIGの最初の破綻は昨年11月で、リーマン倒産の波及により
CDS還付義務が大規模に発生し、米政府による救済なくして存続はありえなかった。
投入された資金は、少なくとも数十兆円に上るだろう。
これらのカネは、どこへ消えたのか? 
 その最大の支出先は、ゴールドマンサックスであり、
CDSにより優先的に救済されたのは、大部分、
ポールソン前財務長官の息のかかった金融投機機関であった。
 すなわち、AIG救済の真の目的は、明確に、投機で巨額損失を出した
金融資本の救済であった。金融資本のバクチですったカネを、
アメリカ国民の税金、ひいては中国や日本の国債購入によって
始末しようとする意図に他ならなかった。
 GSに対して、奇怪な優先的債務(CDS)返済が行われ、
GSは大きな損失を回避し、再び蘇った。いわばGSの一人勝ちになり、

GSから、それを目的にブッシュ政権に送り込まれた

ポールソンの思惑が完全に成功した形になっている。
今後、GSは一人勝ちして競争相手のいなくなった投機市場において、
再び超低金利で印刷供給された虚構マネーを利用し、
世界中の物価をつり上げ、あらゆる富を独占し、吸い上げようとするだろう。
 その結果、世界には、凄まじいハイパーインフレの嵐が約束されている。
これによって、底辺の貧しい民衆は、暴動を起こし、
国家権力によって大規模に殺戮される時代がやってくるにちがいない。
 そしてAIGは、もはやこれ以上のCDS還付義務に耐えきれず、
再倒産の日がやってこようとしている。もちろん、経営者は勝手に
給与ボーナスを数十倍に設定し、税金救済を持ち逃げしている。
ゴールドマンも自分のところだけ救済されれば十分なのであって、
他の競争相手を救済して塩を送る必要はないわけだから、
今度はあっさりと倒産させるだろう。


 この結果、何が起きるかというと、凄いことになる。
世界中の保険業界が完全に壊滅する。なぜなら、AIGこそは、
ロイドなど問題にしないほどの再保険引き受け業務を行っているからであり、
世界中の6京円といわれる破綻債務の相当部分の保険を引き受けているからだ。
AIG倒産は、リーマンショックどころではない。その数百倍の規模がある。
リーマンは100兆円規模だったが、AIGは数千兆円規模なのだ。
世界経済に与えるダメージの桁が違いすぎる。
もう大恐慌などという中途半端なものではない。
完全な破滅と瓦解しかありえない。