弦楽セレナーデ”。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

今作品も私は何度となく この場で取り上げて来たが、ここで再度お聴き願いたい。作曲者であるチャイコフスキー自身も大変自信を持っていたと言う今作品、私はこんなにも 心を浄化へと導く作品をそうざらには知らない!。ロシアの広大な大地、一面を覆う根雪に包まれた 冷たいしかし 澄み切った空気と降り注ぐ いっ時の陽光。そんなイメージを私はいつも脳裏に描く。
荒々しさも、静けさも、そして醸し出される素朴でありながら深い愛、情感、全てが相まって この世にも美しいセレナーデは
私達の心を浄化してくれる。何んと素晴らしい楽曲なのだろう。信じられない程 感動的な作品だ。
(ルチアーナ筆。)
★特に第三楽章のエレジーは胸が詰められる程の切なさ美しさに満ちている。たまらない!。