ピアノでつぐむ交響詩” ショパン・ポロネーズ【英雄】 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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ショパンのピアノ作品に付いて あれこれ論評するなど今更、滑稽だ。高い芸術性とショパン自らが作品に込めた極限のピアニズム。共和制への傾倒と民族愛に裏打ちされた精神の高揚とひたむきな表現意欲。ピアノと言う楽器を最大の武器に芸術表現の域をはるかに超えて その人間的な発露を自らの音楽に凝縮し、それを一気に一瞬にして表出する。こんな事の出来たコンポーザーは後にも先にもショパンだけであろう。【英雄ポロネーズ】はその確たる証拠を指し示す作品だ!。この壮大なる世界観の表出は 交響詩”に匹敵する。
(ルチアーナ筆。)
ショパン”英雄ポロネーズ。
ピアノ。スタニスラフ・ブーニン。