もれなく…。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
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安倍晋三の悪態がとまらない。もっとも【嘘・デマ】の総合商社の様な素性を持った不良人間なのだから、私としては今更【何をか言わんや!】の心境なのだが、しかし人間、見境が無くなると意味不明な事も口走る様で安倍晋三はその典型の様にも思われる。昨日も【野党統一候補は、共産・民進の候補であり民進党にはもれなく共産党が付いて来るそう言う関係だ。】と語ったとか…。【馬鹿じゃなかろうか!。お笑い草の極み】とはまさにこの事だ。市民連合の全面バックアップを受け野党4党が政策協定を交わし【野党共闘】が成立している事は今や周知の事実、それを民進・共産2党だけで野合している様に描き、共産党を民進党の付録の様に言うとは…、ここまで【ウソ】をつく事が平気になると言うのは最早何かの【病気】に取り憑かれているとしか考えられない!。【野党共闘】は民進・共産に加えて社民・生活の2党と市民連合も含む極めて大きな選挙協力態勢を構築している。…っと言う事はその事を充分承知の上でこうした的外れなコメントを言ってのけるその真意は即ち、安倍晋三の意識の中で社民・生活と言う小政党は眼中にも入れないと言う少数意見無視の本音がいみじくも露呈してしまった事をはっきりと物語った事にもなる。又同時に数多の国民の声も無視するファッショ的姿勢をさらけ出した事にも通じる極めて重大な発言だ。だが翻って私は【民進党には共産党が付いて来る。】で【それが何かの?】と言う心境だ。例によって共産党は暴力革命の党だとか独裁の党だとか、ありもしない【デマ】で【野党共闘】に難癖を付けたいのだろうが、今の世の中そんな古びた【反共攻撃】など通用しない!。これはまさに自民党・公明党に取って最大のブーメラン効果となる。私はそう断言しておく。憲法の理念、平和主義・民主主義を散々踏みにじっておきながら安倍晋三を筆頭に自民・公明両党はあたかも【野党共闘】が共産主義国家樹立の序章であるかの様な【大嘘】を振りまき国民を欺こうとしている。だが歴史が物語る真実を紐解けば、はっきりその欺瞞に満ちた言い草の中身が手に取る様に分かると言うものだ。あの暗黒の時代、戦前戦中を通して国民を悲惨な戦争に駆り出し数多の尊い命を奪ったその悪しき歴史を先導したのは、今の自民党を作った先人である事は周知の事。文字通り【独裁国家】の番犬であった。戦後、戦争犯罪人としてA級戦犯として厳しくその責任を問われた者の中には安倍晋三の祖父、岸信介がいたのである。特赦によって解放された岸が後に総理大臣となりやった事、それが日米安保の改定・改悪である。【鬼畜米英】を国是として戦争を繰り広げ敗戦した途端、今度はそのアメリカの属国に日本を変える様な事が平気で出来る。その究極の日和見主義、それが自民党の伝統であり、その素地は岸信介によって培われたと言っても過言ではあるまい!。かつての軍事独裁体制下、反戦平和を貫いたが為弾圧され、無残にも拷問によって殺されたのは自由主義者や日本共産党の先達であった。こうした痛恨の歴史を背負い過去に多くの活動家が弾圧の犠牲となり殺された日本共産党が逆の立場で【独裁】を敷くなど断じてあり得ない!。自民党こそA級戦犯・岸信介を戦後、総理大臣に押し上げると言う日本以外ではあり得なかった暴挙をやってのけたのだ。こんな恥ずかしい事をしでかした国は世界広しと言えど後にも先にも日本しかない。考えても見よ…である。例えるならこれはナチス・ドイツの指導者が許されて戦後、総理大臣になったのと同じ事であってドイツでは絶対にあり得ない事である。因みにドイツではナチスの戦争犯罪に付いて【時効】がない。どんなに歳と取ろうと見つけられれば今だに【厳罰を期す】事となっているのだ。この様に独裁政治の本質を構築せんとの野望は安倍晋三の脳裏に渦巻き、それをこれも又他の宗教は究極的にはこれを認めないと言う教条主義的・宗教政党である公明党が自民党と共に支えているのである。そんな自分達の政治的独裁体質には蓋をして、ごまかし、【野党共闘】に難癖を付けるなど【言語道断】と言うものである。【民進党には『もれなく…』共産党が付いて来る。】それの何処が悪い!!。あえて言おう!。今一番怖いのは共産党などではなく【右翼独裁・ファシズムを希求する安倍晋三の押し進める自民・公明の暴走政治そのもの】の方であると…!。
(ルチアーナ筆。)