広げに広げた大風呂敷”。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
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【おおさか維新の会】が旗揚げしたとの事。国民に取っては何んともご愁傷様な事この上ない。大揉めに揉めている維新の分裂といがみ合いは益々エスカレート。互いに刑事告訴し合うとは…。お粗末も甚だしい限りだ。昨日の友は今日の敵とばかりに口を極めて他方を罵る橋下徹の品位の無さ!。まぁ~昨日今日始まった事ではないが、これが正に【橋下維新】の本質を表す姿である事は今や周知となった。そんな中での新たな政党の立ち上げだ。とにかく自分の思考にそぐわぬ者、考えは全否定!。いくら建設的な意見を述べ様とも【聞く耳持たず】。挙句の果てには個人の【信条の自由】と言う基本的人権に関わる事ですら強権を持って統制弾圧する。こんな現代版ファシズムが【橋下維新政治】により大阪の地で多年に渡りはびこって来たのだから今更ながら唖然とするばかりだ。そしてまぁ~言うに事欠いて「向こう5年で衆院で過半数の議席を取って政権を奪取する。」などと、あいも変わらぬビッグマウスぶり…!【広げに広げた大風呂敷】果たして思惑通りに行くものか?ある意味橋下徹と言う人物のお手並み拝見と言うところだ。たが彼!。来月の大阪市長の任期満了と同時に政界を引退する筈では…!。奇々怪界の極みではある。しかし呆れた事にこうした流れに呼応して私の住む東京でも【東京維新の会】なる組織を組もうとする愚かな輩がいる様だが…!。「本当に本当、冗談ではない!。私はそんな得体の知れないものなど目の前にしたくもない!。真っ平ご免である。」大阪方と醜い政党交付金の争奪戦を繰り広げている維新残留組の松野代表は【橋下維新の会】を自民党の補完勢力と論じている様が『これはこれで今更よく言うよ…っと思うのだが。』私はそれどころか、この【おおさか維新の会】なる組織はその自民党よりも遥かに強権的な右翼反動政治勢力であり改革などとはおよそ無縁の歴史逆行の危険思想集団であると考えている。一度は否定された【大阪都構想】なるペテン政策を悪びれもせず、またぞろ府知事・市長選挙の公約にするこの厚顔無恥ぶりもさる事ながら住民サービスとりわけ介護・医療・福祉etcなど府民・市民の暮らしに直結する事からは予算をバッサリ削り取り、大型開発やカジノなどそんなくだらぬ事へはせっせと金をつぎ込む。こんな政策のどこが改革なのか?!。都構想の賛否を問う住民投票での宣伝費は全て政党交付金でまかなうと言う。「何が税金の無駄を無くすだ!。政党交付金はこれ全て国民が払った血税ではないか!支払った経費の余りは国庫に返納する?。馬鹿も休み休み言え。返納するなら全部返せ!。使った金が借金なら自分のふところから出すのが筋だろう!。」こんな具合…。やる事なす事デタラメのオンパレード。これが橋下徹率いる【おおさか維新の会】の正体だ。分裂した維新の党の最も酷い最悪の部分が凝縮された政治組織。この動きを封じる事は早急に成されなくてはならない喫緊の課題である。間近に迫った大阪府・市ダブル首長選挙。ここでまさに大阪はもとより今後の我が国の政治の方向性が大きく左右される事は必定だ。私は大阪の人々が賢明な判断の下、必ずやこの異常極まる【維新政治】からの脱却を成し遂げてくれるものと期待している。他人の意見を切り捨てる政治から全てが議論によって進められる当たり前の政治、健全な政治。そこへの転換を大阪は今まさに成し遂げる戦いを始めようとしている。私は東京からそれを片時も眼を離さず注視しその願いが達成出来る事を心から祈念している。その為にも大阪府民・市民の益々の奮起を期待してやまない!。
(ルチアーナ筆。)