本質は何か…! | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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蒸し返しの話にはなるが、もう少し話しておきたい。それは過日の橋下徹のツイートについてである。彼は去る8/30の国会前での戦争法案反対デモに付いて「集まった人員は多数と言われているが人数としては国民全体の数パーセントに過ぎず、たったあれだけのデモ隊の意思で国政が左右されるべきではない。云々」と述べ、あたかもこの反対運動が少数意見であるかの様に描こうとしたのである。悪あがきツイートとでも言っておきたいが…。さて維新の党解体に見られる様にこの橋下徹なる人物は元々、集団的自衛権を是認し安部晋三のシンパとして自民党と気脈を通じ政治の右傾化を推し進める原動力として果ては自民党と一心同体になる事を目指して政治の表舞台でやりたい放題の傍若無人ぶりを発揮している訳で時代錯誤の歴史逆流を目論む危険極まる人物なのである。そしてそうした彼の思想形成の中身が果たして如何なる思考的発想に基づいているのかと、そこに着目した時見えて来るものは何か…っと言えば、驚くなかれ、ものの【本質は何か…!】が全く分かっていないと言う事なのである。自らがこれからの【国のあり様】に想いを抱きその未来像を描き又、それを体現する為あらゆる活動に傾注する事は否とするものではない。それこそそれが民主主義の王道だからだ。しかしこれ程もの事の判断に於ける思考性において近視眼的で視野が狭く、単純幼稚な発想でしか発言出来ない人間ではどだい政治の舵取りなど出来る訳がないと私は思う。先述のデモに関してのツイートはまさにその彼の浅はかな思考回路のあり様を如実に表す結果になったと言えるのではなかろうか。30日当日国会前を包囲した数万の人々の願いは全国民の6割が反対をし8割が慎重審議を求める戦争法案の成立を阻止し平和と民主主義の擁護、立憲主義の精神を揺るぎないものとする為の国民の叫びを代弁する為のやむにやまれぬ行動、集会であったのだ。即ちあの時のあの群衆の後方には数千万にも及ぶ多数の国民の声があるのだ。それを【ほんの数パーセント…】などの言い放って平然としていられるとは余程の低脳か、それともそれを承知の上の確信犯かいずれかであろう。【私は後者の様に思うが…】いずれにしても、この橋下徹を軸とする維新政治とは果てはナチス・ファシズムにも通ずる危険極まる右翼思想が基盤となっている事は今や明白である。基本的人権、平和主義、主権在民。この憲法三原則を蔑ろにして戦後70年再び戦禍にさらされる事なく歩んだ我が国の歩みに傷を付け再び戦争への道をひた走ろうと企む安部晋三共々、私はそのパートナー橋下徹も絶対に許す事は出来ない。大阪府知事選、市長選そして次期国政選挙と続くこの戦いの中で私は維新政治を完全に消滅させる事こそ肝要だと考えている。【本質は何か…!】我々はそれをしかと見抜き国民として賢明な判断をするべきだ。それが取りも直さず明日の日本を切り開く唯一の術であると私は固く信じるところだ。
(ルチアーナ筆。)