還暦。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

本日、7/9をもって私は正真正銘の
還暦となった。クラシックの
歌い手を志して45年、紆余曲折は
あったものの、良くここまでやって
これたと、つくづく思う。
これはやはり、何んと言っても
芸術の持つ力に支えられての事と
考えるに至る。
私は今秋、歌い手として最後の
ステージに立つが、
もう何も悔いはない。
後は、新しい時代を
切り開く若き才能に、
その活躍の道を
委ねれば良い。
それを見守る事に専念するのが
その後の私に与えられた仕事だ。
道は果てしなく続く。そして
それを滞る事なく次世代へ
託す道しるべを指し示す責任は
大きい。その責任を
私も又、出来る限りの力を
持って果たさなくては
なるまい。その覚悟は出来ている。
ここまで、長い様で何んと
短い半生であった事か…!
しかしまだまだ、ショボくれては
いられない。もうひと頑張りして
みようと本日只今、身体のネジを
巻き直したところである。
そして今後とも皆様には
益々ご鞭撻の程を願いたい。
そう思っているところである。
【本日還暦を迎え、私事にて恐縮
ながら…。】
(ルチアーナ筆。)