ミサ・ソレムニス”。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

ベートーヴェン晩年の超大作、
荘厳ミサ曲「ミサ・ソレムニス」は
第九と並ぶ音楽史上最も崇高で
偉大な芸術の集大成であると
言えよう。
ルドルフ大公に献呈された
この作品はベートーヴェン存命中に
全曲が演奏される機会を持たなかった。
作曲に長期を要した事など
要因は諸々考えられるが
何しろベートーヴェン自身が
この作品全体を体現する事は
決してなかったのだ。
ここに収録された演奏は昨年
他界したマエストロ、
サー・コリン・ディビスがタクトを
取った名演である。気心しれた
ロンドン交響楽団との共演は
壮大なベートーヴェンの音楽感を
余す事なく表現した
最高のパフォーマンスと言えるものだ。
ソリストも合唱も秀逸だ。
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