どうも…無理!けれど声は順調”。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

リサイタルに向けて
老体に鞭打って(笑)、日々
これでも練習には余念が無い
つもりでいる。
年度末までは何かと
多忙な事は否めない。しかし
それはそれ、これはこれだ。
のんびりしていると半年くらい
あっと言う間だ。気を引き締めて
臨んでいる。そう、先日ご提示
した私自身の練習風景を
動画UPする件も諸々試みて
いたがどうもPCとのリンクが
条件らしく今の私を取り巻く
ハードウェアの環境では実現が
難しい事が判明した。残念の極み
であるが、何卒ご容赦願いたい。
要するに「どうも、今のままでは
無理そうだ」…っと言うのが
今日現在の結論となる。
重ねてお詫びするしかない。
しかし総体的に勘案すれば、
私のオーディオシステムを
ソフトウェア中心から
情報メディアとの複合的な
再生環境へと進展させる事への
必要が否応無しに求められて
来た場合あらゆるハードウェア
環境をも含めPCとの連動は
いずれ避けては通れないものと
考えている。
まあ、今は熟慮に熟慮を重ね
諸々の条件を如何に満たしうる
システム構築が可能か考慮を
し尽くして行きたいと思う処だ。
ところで、今日は先程まで
一時間半ほど練習をして
いたのだが、特に
チレアの「アルルの女」の中の
名アリア、フェデリコの嘆き”を
歌う中でフィニッシュの
ところで、譜面の正規音2点Gの
音から長3度上の2点Hへ飛躍
する(いや…しなくても良い)
所があるが、当然、私はHへ
上げて歌うのだが…。これが今日、
事のほか、順調に歌い上げる事が
出来た。このアリアは長年
私が得意として来た曲ではある
のだが、常に理想的な演奏が
出来るとは限らない。しかし
日々のトレーニングの中で自身
でも好調を維持出来ていると
思えるこんな時は
「あ~、今すぐにコンサートを
やりたい」…っと考えてしまう。
好調を長くキープする事は中々と
難しいものだ。
だが、それをこそしっかり維持し
私は今秋のリサイタルで
皆様に対し決して
恥ずかしくない演奏を繰り広げる
決意だ。そうでなくては
7年のブランクを経てわざわざ
ラストコンサートを行う意味など
ない。だがさて私の様な
無名の老テノールのリサイタルに
どれほどの数のお客様がおい出
下さるか分からない。しかし
今、私に課せられている事が
ひたすら勉強する事だとする
ならば、それをやり切る事に
邁進する。これこそが唯一の責任
である事は間違いのないところ
なのだろう。
そう固く思いを抱きつつ
明日も私は芸術と共に生きて行く
事となる。
(ルチアーナ筆。)