困ったものですね…。しかし。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

本日は元々比較的レッスン生の
来講予定が少ない日ではある
のです。…が
その少ない来講予定者三名が
全て申し合わせた様に
インフルエンザ感染!。
発熱と嘔吐、ありとあらゆる
症状で全員ダウン!。お陰で
私は商売あがったり!(苦笑)。
今の時期はある程度致し方ない
とは言え、来講予定の
全ての生徒が同時に欠席と
言うのはあまり例がない事。
偶然とは言え些か困惑
致しました。困ったものですね。
しかしそれはさておき、
私としては
思いもかけず臨時休講日と
なり出来た時間を
本日はドイツリートの
連続鑑賞に費やす事に致しました。
自分の勉強時間に当てるのも
良いのですが、それは別途
確保してある訳ですので
久しぶりに
長時間かけてオーディオに火を
灯す事にした訳です。先ずは
シューベルトの三大歌曲集
【美しき水車屋の娘】。
【冬の旅】。
【白鳥の歌】。
今日は全てヘルマン・プライの
バリトンで往年の名唱を
楽しみましたが
創作年代順に立て続けに
聴いていて、つくづく
思うのです。これだけで
三時間以上に及ぶ鑑賞時間。
しかし全く飽きない
のですね~。これが…!。
続いてシューマン【詩人の恋】。
フリッツ・ヴンダーリィヒの
テノールによる神々しい程に
美しいシューマンの傑出した美の
極致にいつもながら身は天上に
招かれたごとく…!。
何と言う時の流れだろう。
この究極の美に酔いしれた後に
誰かと会う気になどなれぬ。
何の言葉も発したくない。…っと
まあ~そんな状況の本日の私の
一日でした。さてさて、
まだ、これから数時間本日は
徹底して聴き込みます。
さあ~これよりモーツァルト。
続いてベートーヴェン。ウォルフ。
R・シュトラウス…。etc
たまたまですが今日久々に
寒い日は暖かい部屋で
ブルーマウンテンを飲みながら
ドイツリートを聴くと言うのが
いかに至福の時かを改めて
認識致しました。いや~実に
楽しい…!。
インフルエンザに苦しむ
レッスン生には悪いのですが
私に取っては今日は実に
充実したそんな臨時休講日
でした。どうか悪しからず…。
(ルチアーナ筆。)