白鳥の歌。続(ストーリー4) | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

東京、赤坂のとあるホテルの一室、
そこで会う。部屋取りの予約を入れた
のは私自身だ。
諸兄には私の自宅にお出まし頂いても
良かったのだが久しぶりのディナーを
共にして話はその後に…と考えたのだ。完全個室、雑音なしのディナー
そのくらいのお膳立てをしないと
とても出来る話ではない。いや、
それでも甘いか?。うーん!もう考えまい。妻と二人で決めた事だ。
諸兄より先にホテルに到着した我々
夫婦。先ずは静かにソファーに
座り彼等を待つ。夕べ一足先に私の話
を聞いている妻は今は極めて冷静で
あって、これからこの一室で起きるであろう諸々の状況に新たにどの様に
対応すべきか一考している様にも
見て取れる。間も無く諸兄がお出まし
になる約束の時間となり
私共々、旧知の仲である諸兄3人は予め
待ち合わせしたのだろうか。
揃って私達夫婦が待つ部屋へと
やって来た。(続く。)
ルチアーナ作。