子どもが行き渋りや不登校になって、まあその前から夫婦の仲はそんなに良くはなかったけれど
どんどんと必要最低限の連絡事項以外の会話は無くなっていってた
夫は、仕事と言えばなんでも許される方向にどんどん向かっていってた
子供の頃から頭が良くて、常にリーダー的なことをして来た夫
学校は行くのが当たり前のことで先生の言うことは聞いて間違いは無いと思い続けてる夫
できない人とか、不登校や落ちこぼれなんてやったことないから理解できないし、したくも無い
そんな夫に私がいくらああだこうだと言っても
聞く耳すら持ってもらえない状況だった
私と子ども、学校、夫
どの関係も上手くいってなくて詰んだ状態だった
夫の同僚である発達外来のドクターが
「学校との間で相当困っているみたいだから、僕が行って話をすることはいくらでもするから。学校と話し合う時間を作ったらどうか」
と言って下さった
教育委員会や教育支援センターの方、学校からは担任、学年主任、教頭や校長と別室登校の担当の先生まで参加されたようだ
そこに発達外来のドクターと夫
ドクターが行くのに俺が行かないのはおかしいと
普段は子育てにノータッチなくせに外面だけはいい夫も参加した
ドクターに申し訳ないから付いて行くくらいの軽い感じでしかなかった
私は感情的になるからなのか、お誘いすらもなかったわ
何度話し合った所で、私の言い分をわかってもらえることなんてなかったからね
2時間近くも話し合いがあったようだ
話し合いから帰って来た夫
「あれでは無理だ。お前がひとりで頑張ったところで学校は変わらん。ドクターからいろいろと話してもらって提案もあったが、受け入れる気は全く無いみたいだったわ」
子どもに寄り添った対応をお願いしたようだが、いくら話して説明しても平行線
黒板を写す作業が苦手だから、昔のワープロのような文字を書くための物を使わせて欲しい
タブレットとかデジカメで黒板を撮らせて欲しい
などを提案してくださったようだが
学校側は
高価な物を持ち込んで壊れたり、無くなった場合の責任はどうするんだとか
他のお子さんになんと説明すればいいのか
大勢の子どもの中でお宅のお子さんだけ特別扱いはできない
県内でも一番大きな学校でたくさんの子どもがいるので、教師は個別には忙しくて対応はできない
市の教育委員会のホームページには、発達障害や不登校のお子さんに寄り添った対応をするとしっかりと書かれているのにだ
ちょうど、不登校にも受け皿を作る活動が始まった頃だったんじゃないかな
無知、無理解
よくわからないけれど、世間で不登校とか行き渋りとか言われていて、教育委員会からも言われているから、とりあえず別室登校の部屋を作ったし、教員も配置した
ここまでしたから、学校としては充分やっているのに、なぜそれ以上を望むのか理解できないといった感じだったそうだ
学校側からは理解して受け入れる気は全く感じられなかった
話し合いの意味は全く無かったということだわ
それでも良かったことは、外面だけでこの話し合いに参加したことで、夫が子どもと私の状況をようやく理解できたことだ
なんとなく子どもが学校に行けないのはわかっていたつもりだったようだが、自分の理解からは真逆にあることだから、受け入れるなんてできるものではなかったことだから
これをきっかけに、夫の中のスイッチが切り替わり学校に期待するのは間違いだったと、私の話を聞いてくれるようにもなっていった
元々愛情表現は下手ではあるけれど、子どものことを大切に思ってるはずの夫
子どもがこんな状況に置かれていることに人一倍腹を立てたようでもある
親は常に子どもの味方である
子どもを守るためにどうするべきなのか
常にファイティングポーズだった夫婦が、タッグを組むようになったのだ
それからは日々の子どもの様子や学校の対応を共有したりするようになった