脊椎の骨折やら、体調不良やらでもう動けない。
寝たきりになってしまった90歳の女性利用者。
今はもう、点滴だけが唯一の栄養摂取。
あとは多少、水分を欲しがるだけ、それ以外は目を閉じて休まれる。
その家族さんは、心配で面会によく来られる。
こうなるまでは、月1回くらいの面会が、週1くらいにとなった。
最近では、さらに週数回へと増えている。
・・・心配で仕方ないのでしょうね。
私が、水分補給と、オムツ交換しているときだった。
面会の主は、もっぱら娘さん。推定、60代半ば。
差し入れもしてくださったり、個人的には気さくな印象を持つ娘さん。
「もう、元気には、ならないのでしょうか?」
ポツリと、つぶやかれるように、おっしゃった。
「そうですね・・・ごはんが食べれれば・・・ですかね。」
そう、答えるのが精一杯だった。
「おばあちゃん聞えた?ごはん、食べなあかんよ」
娘さんは、笑顔で母に問いかけた。
利用者さんは、間違いなく聞えているが、何も答えなかった。
こちらに視線を向けるだけ。そしてまた、目を閉じられた。
私、個人的な意見を言えば、病院で治療をすべきだと思う。
しかし、家族さんの意向が強い。
「ここ(施設)で、お世話にならせて」と。
利用者本人も、「病院は行きたくない。迷惑掛けるで・・・」
そうなれば、介護スタッフは、それを尊重し最善を尽くすのみ。
元気を取り戻す、その時が来るのを信じて・・・・