今日は遅番(12時~21時)
出勤してまず、イレギュラーなイベントが発生した。
それは、近くの喫茶店でコーヒーを飲むこと。
お茶会のイベントだった。
『なんで急に?』と思ったが、理由は簡単だった。
明日、退去される利用者さんがいるのだが、その【思い出作り】という意味合いだった。
80歳を超えたおばあちゃんだが、見た目はさほど老いを感じない。
口癖が、『外でお茶したいね~』、『娘のところに帰りたいわ~』の彼女。
そこで、コーヒーを飲みに行こうとなったわけである。
「おいしいね~、やっぱりお店のコーヒーは違うね」
と、とても美味しそうに飲まれた。それを写真に撮る。
「なんで写真撮るの?、私、写真嫌い!」
と、なかなか正面を向いて頂けない。説得しながらなんとか数枚、笑顔の写真が撮れた。
実は、明日23日に退去することを、彼女は知らない。
家族さんの意向もあって告げてないのだ。
告げない理由は、いろいろあるが、『不穏』にならないようにという配慮。
『娘のところに帰りたいわ~』
結果的には、明日、彼女の願は叶う。
明日、最後の晩餐になろうとは、彼女は知る由もない。
娘さんが迎えにきて、
「お母さん、外出しますよ」と、出掛けられる。
私たちスタッフも、いつもの外出と変わらず、「いってらっしゃ~い」と言うのだろう・・・
そして・・・・・・・・・・
出掛けられたらそれが最後、そのまま娘さんの家に帰ることになる。
別れの言葉は、色紙に書き綴った。
笑顔の写真が真ん中にある。おいしそうに、コーヒーを飲んでいる。
それを娘さんに渡して終わり。
何とも切ない。
が、これもひとつの介護の仕方であるように思う・・・。
彼女と、ご家族さんの、新たな出発を見守りたいと思う。