かなり前に私は冠婚葬祭を行なっている会社の互助会に入会していた。
月3000円を10年間積み立てるもの。 

それは結婚式にも、葬儀にも、成人式や七五三にも使える…というものだった。  

一番シンプルな36万円を積立てるコースというものに入った。


他に72万円コースやその上もあったと思う。

妹が亡くなる前に、そこの担当営業さんに相談した。

高いものを勧められるんだろうな…と予想して。

しかし、その担当の方は、

「まだ亡くなることなんて考えたくもないけど、万が一の場合に備えて頭の片隅に入れておいて下さい…

妹さんがもしお亡くなりになったら、
それから病院の請求・諸々の支払いの残額・片付けなどに掛かる費用・お墓…など、まだ多くの考えなければならないことがやってきますし、お金も掛かります。

お姉さんのお話を聞くと、ご家族で囲んで妹さんとの時間を持てるシンプルな形で良いかと思います。

打ち合わせなどには別の担当が付いてしまうので、なるべくシンプルに…を伝えてください。」

と話してくれた。


そのコースには

・祭壇

・焼香具

・宗派に合わせた枕飾り

・司会

・火葬場案内

・葬儀事務代行(死亡診断書から火葬許可書、埋葬許可書手続きの手伝い)

・御棺

・遺影写真

・葬儀事務用品(芳名帳・受付事務用品)

・会葬礼状

・ドライアイス1日分

・故人名看板

・後飾祭壇(自宅用)

・骨壷

・ローソク、線香

・寝台車20キロ

・霊柩車10キロ


がついていた。


その方の話では、


亡くなった方がお花が好き…車が好き…棺を華やかな柄に…とグレードをあげると、どんどん値段も上がるので、、どこを大事にするかを決めること。

追加するならお花が良いかと思う。


霊柩車もそんなにランクを上げなくても大丈夫とのこと。(ベンツだった気がする)


亡くなった後、葬儀までを自宅で守るか、葬儀場で預かるか?は、業社出入りが頻繁なので、安置室の方が温度管理も取れ、遺族の身体が休まること。

今までの看病疲れがまだ葬儀までも続くので、元気な体でたくさん会いに来てくれれば、それも大事だということ。

ご近所様にも業社出入りの気を使わなく良いのではないか?


ということだった。


仕事もあり、準備すること、やらねばならないことも多かったので、結構しんどかった。

そんな中で葬儀の事務代行、火葬場の段取り、

お別れ会の提案をしてくれて、レイアウト(私がアドバイスを受けて妹のマンションから運ぶ)もBGM(TSUTA○でレンタル)も嵐いっぱいにしてくれた。


当日は恐れてい頭痛がやってきて、どうしようかと思ったが、なんとか無事に終えることが出来た。

参列してくれた方から、「今までで一番明るくて、ゆっくり故人や家族と話せた葬儀だった」

と言ってもらえて、ホッとした。

何よりその営業の方が最後まできちんと対応してくれ、四十九日も妹に花を供えてくれた。


料金は倍くらいオーバーしていたが、積立た分は引いて残額を支払うので、負担が少し軽くなった。