最近めっきり寒くなってきて、外での作業や水を使った作業を行うのが大変な今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか

 

 

写真を整理していたら、最初に作った杢目金の縁金の製作写真が出てきました

 

そんな訳で、ちょっと制作工程をご紹介

 

作り方は言葉にすると簡単で、金属板を重ね合わせて、板同士の間に隙間ができないようにしっかりと固定し、熱するだけです

 

 

 

 

専用の治具(自作)で銅板と真鍮板を挟んで固定し、炉で熱して、取りだした後に万力で挟んでいる写真です

 

この後模様付けを行い、打ち延ばします

 

 

 

熱しては叩きを繰り返し、一枚の板になるように打ち延ばしたのがこの写真です

少しブレてて見にくいですが…

 

 

 

 

削ってみるとこんな感じです

 

まだ経験が浅かったこともあり、所々くっついていない部分(キズ)が見受けられますね

 

 

 

 

 

さらにキズが見えないところまで削ったのがこれです

 

 

この板をさらに加工して楕円形に曲げていきます

 

 

 

 

凄いブレてて見にくいですが、曲げ途中の写真です

 

 

曲げ終わってロウ付け後の写真

 

 

 

 

ぱっと見は綺麗なんですけどねー

若干歪んでる&ロウ付け位置が真横になってしまって目立つんですよね

 

 

ロウ付け部分のアップ

 

 

 

そして天板をつけ、磨き、色揚げを施して完成!

 

 

 

 

 

ちなみに、この1枚の板を作るまでに5回失敗し、6回目でこれが出来ました

 

正直思い付きで作っていたせいもありますが、こんなにも苦労するとは思っていなくて、よく諦めなかったなーと思います

 

しかもこの頃は機材も全く揃えていなかったので、鍛冶ハンマーで板をなるべく均一の厚さに打ち延ばしてました

 

 

昔の作業を見返していて、色々と思い付いたことがあったので、次の製作時にはそれを生かせるように頑張りたいと思います!