原題は「雄獅少年」。田舎町に住む少年たちがかつての獅子舞の名人に師事して大会を目指すストーリー。全編CGアニメ。
映画の獅子舞は日本とは違い、中華街で見る高い棒の上を跳び跳ねたり、騎馬戦みたいに的？を取り合ったりと結構派手な競技である。CGは人の動きが滑らかで、鮮やかな色彩が印象的で街の描写も細かくアメリカのディズニーなどのCGアニメとは違うものとなっており、見ごたえがあった。
話の展開は王道そのものだが、中国の獅子舞という珍しい競技を取り上げており、その競技の表現はスピード感と迫力があった。でも、大会の最後は少し間延びした印象を受けた。個人的にはもっとスピード感があった方が好きだった。あと、それまで話が王道通りだったのにラストはそこまで報われない印象で微妙だった。ここまで来たらみんながハッピーになって欲しかった。
ラストは微妙だが、青春、友情、挫折、そこからの復活と何も考えずに楽しめるストーリー、そして美しく迫力ある映像が良い作品だった。