wiki 


楽天テレビで見た。ハンドンとランユー、二人の関係のみにフォーカスした純粋なラブストーリーで主役二人の演技と映像が良く、原作を読まなくても楽しめる映画だと思った。

基本的には原作に沿っているが、ランユーの大学、母や結婚のエピソードはカットされている。だからこそ二人の愛、その気持ちが響いてくる。同性愛だが、私が妄想するものとは違う。男女と同じだ。ただ同性なだけだ。人間の愛。
また胡軍、劉燁の演技が上手い!胡軍の男らしさは本当にカッコいい、ハンドンにぴったりだ。劉燁演じるランユーは普段は達観した感じなのに、時に粘着質になり、ふとしたときに無邪気な表情を見せるなど心情表現が上手かった。二人とも役にはまっていた。
また映像が良かった。日本で言うと70年代みたいな?少しノスタルジックな感じの昼間のオフィス。北京だけど俯瞰の映像はなく、主人公たちの目線のみ。しかもハンドンは上流階級なので下町シーンはほぼない。本当に古い日本みたいだった。また夜のシーンは間接照明で暗く顔や体が明かりに浮かび上がる感じが良かった。ベッドシーンも結構あるのにエロさを感じず不思議だった。天安門事件の描写も、暗がりのなか人の残像が流れる演出が不安と緊迫をよく伝えていた。どれも自分好みの演出だった。

同性愛、大陸で上映禁止などのキーワードが先に出るが、原作の世界を壊さず愛にフォーカスした作品としておすすめできる。見て良かった。