YouTubeの自動翻訳で見た。GMM-TV製作。45分×全12話。ネットで話題にあげている人が多く、見たら確かに素直に感動できる素晴らしい作品だった。


バドミントンの国代表選手にもなった大学生Dayデイは事故で視力が低下し、借金を背負った前科もちで無職のMhokモークを介護者として雇うことに。彼らの愛そして家族の絆を描いた作品。

悪い人や策略などなく、登場人物は皆良い人である。不快なエピソードがないので、話の内容や登場人物の心情に深く感情移入できて良かった。
裕福な家で父は不在だが母と兄と3人で仲良く暮らしていたデイ。デイの障がいで彼の家族や友人関係はギクシャクする。デイには周囲の配慮が哀れみと感じられ、周りはどうして良いのか分からない。誰かを支援するとき、相手を対等に尊重する大切さと難しさ。この作品では障がいだったが、子育てや介護でも大切なことだな、と感じた。

デイを演じたSeaは視覚障がい者の演技がリアルで上手かった。never too lateにも出てたのか!
モーク役のJimmyは最初チンピラっぽくて微妙と思ったが、1話目からその優しさと口角を上げるクールで優しい笑顔に惚れた!適役すぎだ。
他の登場人物は皆とても良い人。特にモークの元カノポルジャーイと視覚障がい者の友人Aonさんは素敵だった。モークは前科もち、ポルジャーイは未婚の母でこのドラマには社会的弱者が登場する。彼らはある人たちからは拒絶されるがデイの家族から受容され、前に進んでいく。また、デイも自身の障がいを時間をかけて受け入れていく。この受容するということにも感動したし考えさせられた。

映像も演出も良かった。
デイの視界を表現するシーンがあり、明るさは分かるが人やモノはぼやっとして距離感もなく、本当に手のひらくらいの距離に来て始めてその存在に気付く。誰かが助けようと伸ばした手も見えない。生活困難な視力はこんな感じなのかと知って衝撃だった。
バンコクの自宅、市場、花市場、デートスポットの橋その他海、山など色んなところに行きストーリーが進んでいく。特に海と山のシーンは美しかった。またラブシーンがとてもロマンチック。アダルト感はなく瑞々しく爽やかでとても印象的だった。
視覚障がい者の生活、タイでの福祉が描かれており勉強になった。盲人協会があること、スマホを音で操作すること、食事の困難さ、視覚障がい者のためのマラソン大会、匂いを使った絵画制作など、これらも初めて知った。どんな人でも楽しく生きることを支える福祉の大切さに今更ながら気付かされた。

人の優しさを知り、暖かい気持ちになりまた色々考えさせられたとても良い作品だった。YouTubeで全部見せていいのか?GMMは太っ腹だな。