【平壌16日共同】北朝鮮は16日、金正日総書記の65歳の誕生日を迎えた。「民族最大の名節」と位置付けており、首都平壌では舞踏会や芸術公演、国際フィギュアスケート大会などの祝賀関連行事が相次いで開かれ、あちこちで家族連れの目立つ穏やかな休日となった。

 北朝鮮は6カ国協議で13日採択された共同文書について、金総書記の「偉大な指導力の勝利」と受け止めており、平壌市内には「核保有国」のスローガンも掲げられているが、通りを往来する人々の表情には余裕すら感じられる。今年は旧正月(18日)が重なって16日から5連休となったため、行楽に出掛ける市民も多いようだ。

 朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は通常より2ページ多い8ページで発行。プーチン・ロシア大統領はじめ海外から送られた金総書記への祝賀メッセージの紹介や祝賀行事の報道などが大半だった。

http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007021601000463.html


心底今回の六カ国協議の顛末を見てがっかりした。世界中からの天才が集う、世界最強のインテリジェンス集合国家であるアメリカ合衆国の政府が、人口わずか二千万国土も日本の三分の一の独裁国家にしてやられてるという現実は、あまりに滑稽だ。これではっきりした。合衆国政府は北朝鮮問題を解決する気は一切ないと。むしろ望んで問題の解決を先送りしているようにすら見える。極東情勢の混乱はむしろ米国には有利にはたらくのだ、在日在韓米軍の存在理由にもなるし、むしろ統一による混乱や復興のコストを考えれば北朝鮮は崩壊しないほうが良いにきまっている。これはロシアにも中国にも似たようなことが言える。つまり北の存在は米露中にはプラスに働く。確かに核の脅威はあるかもしれないが、共産主義時代からの関係からいえば露中を核で襲うことは考えにくい。巷で騒がれるテポドンだがアメリカに届いても、人のほとんど住んでいない不毛の氷土アラスカの端っこだけだ。しかも今の技術力では大陸にたどり着けるかもあやしい。では近場の韓国を核で襲うかといえば、それはありえない。なぜなら同じ民族だからだ。もちろん最悪戦争になれば多少の兵器は使うだろうが核を使う意味は考えられない。では、北が核を使う相手と考えれば、建国以来の仮想敵国で、ミサイルが届くほど近く、まったく違う民族といえば、おなじみ日本である。結局、北朝鮮の制裁もとかれたが、核が完全に放棄される保障はない、ただ従来通りの食料燃料支援を行わなければならず、拉致問題が解決される望みも少なくなった。すべてが日本に対して悪い方向に働いている。北朝鮮の究極の目的が日本叩きであるのなら、六カ国の妥協点を巧みに日本叩きにもってきた金正日の政治力は尊敬に値する。会議は踊る、この六カ国協議の本当の目的は日本国の制裁決議だったのかもしれない。