販売不可

ビンテージのtube limiterです。
当社が導入しているoutboardの中では数少ない非売品のlimiterになります。

使いたい方が居れば基本的に
「価格が折り合えば販売する」
と言ったスタンスでは有るのですが
たまに売れないoutboardも有ります。


ALTECやGatesの方が日本では馴染みが有ると思いますが
海外では寧ろCollinsの方が人気が有ります。
「なぜ日本では人気がないの?」と思う方も多いかも知れませんが…
簡単に言えば圧倒的に数が少なく市場に出てこない為
日本に入って来る事がまずなく
情報量が圧倒的に少ない。

また輸入された物は海外のオークションサイト経由の個体でジャンク扱いの個体しか入って来ていないのも理由かも知れません。

海外のエンジニアはネットで情報のやり取りや交流を育み色々な知識を得て行きますが
(グラミー賞作品のエンジニアなどもチャット内に参加して来るなど普通に有ります。)
現実、自分以外の日本人とそういうチャットで出くわした事が有りません。
英語が出来ないエンジニアが多ければ世界の最先端の情報や
現場でのリアルな感想や実際のサウンドを得て
国内に発信する事も出来ないわけです。
古臭い情報を最先端のように語るエンジニアは害悪にすら感じたりしますが 
それはそれでビジネスでしょうし仕方有りませんね。


こちらの26U-1はプライスカードが付いたままの未使用状態の個体でしました。
多分、放送局の倉庫にスペアとして置かれていた物だと思います。
このような状態の26U-1が出てくることは
この先まず無いと断言しても良いと思います。


サウンドはCollinsのサウンドです。
ALTECほどズブくなくGatesほど癖も無い。
極端に歪みを加えた品の無いパンチーなサウンドになる事は有りません。

海外で26U-1の比較対象にされているのはFair child  660辺りになります。

エンジニア目線で説明すると
26U-1は兎に角使いやすいです。
内部にattackとreleaseの可変のつまみが有るので自分の思い描くサウンドを作りやすい。
サウンドも厚かましいく無く
ロック、ポップスやR&Bから和楽まで使えます。
キックやスネア、エレベからコントラバス、エレキギターやアコギ、チェロ、ペット、サックス、三味線や琴、当然ですが歌も全て上質で品の良い limitサウンドに仕上げてくれます。

660はまた別の意味で素晴らしいサウンドに仕上げてくれます。
セッティングの幅は26U-1ほど幅広くは有りませんので
自ずと使える楽器やジャンルは限られてしまいますが
使用目的が660に嵌ればこれ以上無いサウンドと効果を与えてくれます。
特にR&Bのボトム全般やロック全般でしょうか。


660は状態の良い物を数回輸入しましたが
最近は扱っていません。
数年に1台くらいは良い状態の物をそれなりの価格で勧められたりしますが
基本的には輸入していません。
世界的な市場価格で言えばお買い得でも
残念ながら日本ではお買い得だと気付く人が少ないですしね…

また26U-1も然りで
それなりの状態の個体をそれなりの価格で輸入するより
ジャンク品を動作未確認のジャンク品としてオークションに出した方が良いと思っています。


安いのにはキッチリ理由が有るのですが
ただ価格だけで購入し、メンテに掛かる費用にビックリして
オークションで売りに出す。

そんな負のスパイラルを続ける方々が少なくないですね。
修理依頼やメンテナンスの依頼も頂きますが
見積もりを出した時点で
「なんでこんな高いの?」
「じゃあ現状で売りに出すのでそのまま戻して下さい。」
と言った返事を頂く事も有ります。

寧ろ、なぜこんな状態の修理が安く済むと思っているのか不思議と言うか…
非常識にすら感じますね。

このようなビンテージ機材は
「扱いなれた人」から出来るだけ良い状態の個体を適正な価格で購入するのが一番安く上がります。







Fairchild