MarinairとSt.Ivesについて解説していこうかと思います。
言わずと知れたoldNEVEにインストールされているトランスになりますが
何故かMarinairばかりが取り上げられます。
違いが有るのか?
など、質問される事が多いのですが
単純にNEVEが発注するメーカーを2社にしただけで
トランスそのものの製造過程や材料は同じように指定して制作されたので
基本的にトランスとしては同じと言えます。
制作する会社を2社にする事で価格の固定化と品質の安定化を図ったのでしょう。
1つだけ違いが有るのは
コア周りの絶縁素材が違います。
トランスはとても繊細なパーツでサウンドに対して大きな要素になります。
では絶縁素材だけでサウンドが大きく変わるのか?
いえいえ、ほぼ変化は有りません。
現実、当社を使用した
「Marinairの乗ったNEVEは別物だ。」
などと常々言っていた某エンジニア様が居ましたが(結構有名な方ですが)
スタジオ作業後、Marinairが乗った個体とSt.Ivesが乗った個体のブラインドテスト(Marinairの個体が2台、St.Ivesが4台でのテスト)をしたのですが
全く当たりませんでした。
まぁ、当然だと思います。
絶縁素材以外は同じ素材を使って同じ製造過程で制作されているのですから。
「Carnhilはどうなの?」
との質問もたまに頂きますが
製造過程は同じですがコアそのものの材質が違います。
サウンドは当然違います。
Carnhilはピーキーなサウンドになり
シルキーとは相反する傾向が有ります。
良し悪しで言えば現代的なサウンドで良いサウンドだとは思いますが
oldNEVEのサウンドとは別物です。
高額なMarinair、手の出しやすいSt.Ives。
未使用が手に入るCarnhil。
都市伝説的な事を気にせず
エンジニアの好みで選ぶのが良いと思います。
画像は当社所有のマイク、ラインプリです。
アンプ部はAM10を2枚で増幅させています。
後段のAM10はマイク、ライン共有する回路です。
マイクはJensenトランス、ラインはSt.Ives。
アウトはJensenになります。
Jensenはイン、アウト共にQUADEIGHTの卓に組み込まれていたカスタムトランスです。
