MANLEY ELOP

販売要相談

銀パネと呼ばれ、1990年代のシリアルが100番代の最初期の個体になります。

プロオーディオとしてMANLEYが販売を始めた2機種のうちの1つになります。
もう1機種はvariable mu stereo limiter  compressorになります。

varimuと同じく回路が何回か変更されていてELOPも3バージョン存在します。

varimuほどバージョンによってのサウンド変化は有りませんが
仕様そのものの変化が有る珍しい機種です。

日本に有るELOPの中で最もシリアルが古い個体だと思います。

メーカーの方に
ELOPはvarimuより実用的に優れているのに…なぜ日本では売れていないのか?
と質問された事が有ります。

所有している私に質問されても困る質問ですよね…
ただ単に代理店の利益を考えるとvarimuを売りたいのでは?としか言えませんでしたが
なぜかは私には分かりません。

サウンドの傾向はMANLEYのサウンドです。
コンプ感もMANLEY特有のスロウattackスロウrecoveryで非常にナチュラルです。
特に高域のサウンドが非常に魅力的に纏まる感じです。

回路的な事は別にしてlimiterとしてvarimuと比較すると
深くlimitしても全く問題有りません。
録音、MIX、マスタリングまで使う事が出来ます。
特に歌の録音、MIXでは絶大な存在感を発揮します。

勿論varimuも素晴らしい機材でマスタリング時には通すだけで唯一無二のサウンドに仕上げてくれます。
これだけで所有するに値する価値が有るのは理解出来ます。


ELOPは現在新しい設計でELOP+として再販されています。
サウンドはよりハイファイなサウンドになった事と
 compモードが追加されました。
サウンド傾向は違うので好みは分かれるかも知れませんが
こちらも非常に良い機材に仕上がっています。


エンジニアとして私自身、機材を導入する際に重視する事は

1
その機材がどの工程(録音、MIX、マスタリング)でも仕様でき、尚且つハイクオリティである事。
2
その機材だからこそのサウンドが得られる事。
3
サウンドと価格を比較して費用対効果が高い事。

大きく分けてこの3要素のバランスで検討しています。

もしボーカルにコミットしたlimiterをお探しで
尚且つマスタリングでMANLEYのサウンドが欲しいのであれば
ELOPやELOP+を試してみては如何でしょうか?

価格的にも非常に魅力的な機材だと思いますよ。