メインコーソールとして使っているTRIDENT社のTRIMIXになります。

そもそもは20-8-2の小型コンソールですが
10-8-2の仕様にしています。

画像上部のコンソールはSoundcraft社のSeries600になります。
TRIDENT社のコンソール導入以前はメインコーソールでした。
今は他社スタジオにレンタル中です。


エンジニアとして大手スタジオでも録音するので
SSLなどの大型コンソールも使いますが
プロジェクトスタジオとして使う事をメインにしている同社スタジオには
このクラスのレコーディングコンソールがベストだったりします。
 

TRIMIXのサウンドに関して

買収される前のTRIDENTコンソールはUKサウンドと言われる事が多いですが
TRIMIXはs80と傾向が似ていてゴリゴリのUKサウンドとは言えません。
特有の癖は有りUKらしさは有りますがJAZZ、POPS、ロックからクラシックまで幅広い適正を誇ります。
立ち位置的にs80をさらに小型にした小規模スタジオ、放送局向けのコンソールで
サウンドの傾向は同じになりますよね。




モジュールはこんな感じです。
マイクプリのインプットトランスはs80と同じトランスを使用していますね。
s80と比較するとTRIMIXの方が小型の抵抗を使っています。
ラインイン及びアウトは全てアンバランスになります。
これもs80と同じ仕様になります。




モジュール前面です。
アルミのノブとウインクスイッチ、EQの配列などTRIDENTらしいですね。

サウンドの面で言えば
マイクプリのサウンドも素晴らしいですが
特にEQはフルに活用したくなる位の完成度と質感を持っています。

s80シリーズのEQが最近API500シリーズで復刻しましたが

流石にあれは発売したら駄目では?
と思う程粗悪な製品でガッカリしました。
ラック内のスペースを無駄遣いするだけでなく
TRIDENTのブランドイメージを著しく低下させる為に制作された機材にしか思えない程
全く良さを継承していない復刻は
プロオーディオ史上初なのではないかと。

やはり80年代までのTRIDENTのサウンドは
その当時の機材を手に入れる以外に手が無いのかも知れません。


10-8-2にしている事で
10本ほど使用していないモジュールを所持せています。

日本ではNEVE,API,SSL以外のノックアウト品は人気有りませんが

HeliosやTRIDENT、Siemensは海外では非常に人気も有り評価されています。


所持している10本中8本はラッキングした上で

海外のスタジオに販売する事になると思います。



良い機材がどんどん海外に輸出され

NEVEのジャンク品ばかり輸入されている現状に

日本人として複雑な気持ちにもなりますが… (バイヤーがメインでビジネスをしているなら凄く楽ですしエグい儲けになりますが。)


海外の音を追求するスタジオとの取引きはとても楽しく

エンジニアとしても大きく成長させて貰えるので仕方有りませんね。



ジャンク品のNEVEをジャンク品だと気付くくらいの耳を持つ音楽の制作者が増えれば

また違った価値観が生まれるのでしょうが…

難しいかも知れませんね。