子猫 | 三姉妹に捧ぐバラード

子猫

通園する道のりに、小さな子猫がいた。
畑兼駐車場の広い土地の片隅に2~3匹の子猫。
捨て猫なのか、親猫の姿はなく。

気になって、目でその存在だけ確認していた。
そんなある日、子猫の姿が消えた。

雨が続いた後だっただけに心配で、心配で、
立ち止まって子猫を探した。

やっぱり、いない。

誰かに拾われているならいいけれど…。


次女「猫ちゃん探してるの?」

私「うん…。でもいないんだよね。」

仕方なく歩き出す。


次女「猫ちゃんは、

   お母さんを探しに行ったんだよ。

   お母さんいないから、

   みんなで探しに行ったの。」


次女の言葉に少し安心感を覚えた。

でも、まだ気になるのかそれからも毎日確認していた。
立ち止まるわけでもなく、ふっと目で探す。

そんな母の姿を次女が気付いたのか、偶然なのか、
ある日突然こう言った。


次女「ママ、猫ちゃんはお母さんに会えたよ。

   それでね、みんなでおうちに帰ったの。

   猫ちゃん、よかったね~。」


次女の言う事が本当なんだろうな、
そう思えてきて、不安が消えた。


次女、ありがとう。