　来院されるクライアントの方の中には、主訴があり、かつそれに付随する不調を訴えられるケースがあります。

　今日の話はその一例になりますが、主訴は腰痛です。

　しかし、今回は腰が原因で身体全体の動きが悪いため、腕を補助的に使っていたら首が痛くなり、結果、頭痛を感じているということでした。

　症状の出現の流れを見ていると首の問題のほうが新しいので、おそらくそちらが先に好転するのではと思われました。

　もちろん、主訴である腰の方はいつも通り対応し、最近は最初の頃よりもかなり好転しています。

　この日はそれに加えて首や頭痛への対応も意識したわけですが、予想通り、その点については１回で結果が出ました。

　首の問題となれば、頸椎調整は欠かせませんが、イラストの様に牽引調整の他、回旋も加えました。

　触診の際、首の右側に張りを感じましたが、クライアントの方の主観も同様でした。

　身体を動かす時のヘルプとして上肢を活用されていたということですが、その原因である腰の問題が解消されるまで、場合によっては首や頭痛のトラブルが再発するかもしれません。

　その時はまたご相談していただくことにしていますが、今回の主訴に関しては１回で好転したため、大変喜んでいらっしゃいました。

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