　快整体術には「意識集中の原則」ということがありますが、施術というのは体調が悪い人を対象とすることなので、その時には結果を出すために一生懸命行なうことが必要になります。

　でも、施術する側も人間であり、その時の状態でどれだけ集中力が発揮できるかは異なることがあります。

　実技の授業を行なう際、客観的に見ていると、これまでの様子と異なる様子で手を動かしている人を見ることがあります。

　そういう時、モデル役の人に尋ねると、いつもとは違うということをおっしゃる場合があります。

　それは何時もペアを組んでいる人同士でのことですが、互いにプロを目指して学んでいるわけですから、そういう指摘は大切です。

　学びの場であれば問題点について互いにアドバイスし合うことができるわけですが、現場に出ると受ける側はクライアントになります。

　よほどのことがない限り何か耳にすることはありませんが、それが信用を失う原因に繋がることもあり、そうなればプロとしての厳しさを知ることになります。

　また、施術では微妙な加減が必要とされることが多いため、言われた通りに手を動かしていれば良いだろうという意識では通用しません。

　クライアントの方の身体の状態を感じながら適切な変化を付けて行なうことが要求されますので、そういうところからも毎回の施術に魂を込めて行なうことが必要になるのです。

　特に体調の問題が重いほどその意識は重要であり、こういうことは現場で実感することになります。

　講座ではそういうところも含め、プロとしての心構えも含めて授業を行なっています。

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