笑うマトリョーシカやっと観終わった。
めっちゃ面白かった
ブラペといいマトリョーシカといい、今期の嵐メンバー出演ドラマはどっちもうちの好みのストーリーだったな。
翔くんの目が終始怖いのよ⋯。
なんつーか、にこやかなんだけど目が全然笑ってない感じ
目の奥が笑ってないというか、目に光が宿ってないというか。
誠実、純粋、なんだろうけど何かが違う、みたいな。
そして高岡早紀がすげー。
本当に何考えてるかよく分からない、けど何だか不気味な存在。
だったのにまさかそんな⋯⋯。。。
ラスト2話くらいが衝撃だった
浩子、操ってなかったんかいっていう⋯。
あんだけ怪しげだったのに
佐々木がさ、てっきり浩子と繋がってて清家と鈴木を騙してるっていうか、操るのに協力してるのかと思ったら違ったし。
普通に良いヤツだった。
疑っててごめん。
まさか清家が議員になったその日に浩子を切ってたとは⋯。
浩子のショックは計り知れないだろうね。
息子を使って自分の復讐を成し遂げようとしていたわけだけど、でもちゃんと息子のことは愛していたんだろうし。
だって縁切られていても息子の写真や著書を部屋に大切に飾っているし。
そんで美和子怖いな。
人を見る目があって、尚且つ他人を自分の思うままに操るという事に躊躇いが一切ない。
周囲に自分自身を失踪したと思い込ませるなんて事まで躊躇無くやる。
ここまで自分自身の欲に忠実な人いる
こっわ。
でもそんな美和子すら清家の本当の核心部分は理解出来てなかったんだなあ。
鈴木もね。
鈴木も元々は清家を利用しようとしていたけど、長年一緒に過ごして清家が議員になってからも支え続けていて。
彼は清家に対して「利用する存在」なだけでなく、確かな友情を感じていて。
たった数度とは言え清家が感情的になった、本心を見せた事があると思っていたのに。
それすらも清家の計算だったとか⋯。
やるせない⋯。
て言うかさ。
最初の方で「もしかして清家のハヌッセンなんていないのでは」「全員が清家一郎の手のひらの上で踊らされているのでは」って思った時あるんだよ。
でも清家一郎が唯一の肉親である母親、唯一の友人達、唯一の恋人っていう、自身にとって「唯一」の存在である人達を騙して泳がせて手のひらの上でコロコロさせる、それ程の理由が思い付かなくて。
結局、浩子がラスボスで「母親の野望を叶える為に操られているだけの人」なんだと。
結論付けちゃってた。
まさに清家一郎を「見くびっていた」という事なんだな。
だってまさかそんな理由でここまでの事をするだなんて思わないじゃん
だって「見くびるな」「馬鹿にするなよ」って思って、自分を利用しようとする人達が1番ショックを受けるタイミングで切り捨てる、その為にここまでやるんだよ
ほんの数年の出来事じゃないじゃん。
学生の頃から20年とかでしょ
その間ずっと虎視眈々と自分にとって唯一であるはずの人達を捨てる、その瞬間を狙ってたって事だよ
自分の意思なんてない、けど見くびるな。
それが理由でだよ
怖すぎるだろ⋯。
そこに関してのみ意思がハッキリしている。
そういえば道上が途中凛々の存在忘れてるの笑った。
昔浩子の母親が酔うといつも同じ中国語を言ってたってところ。
「何て言ってるんだろう」ってみんなして頭捻ってるんだけど道上お前身近に中国人いるだろうがwww
勘が良かったり色んな事をめちゃくちゃ考えてる人なのにこの時だけ鈍いの何wwwwww
何度もテレビに向かって「凛々に聞けよ」って言ったわw
しかも凛々が道上母からの差し入れ持って来てくれた時も喜びながら何も聞かないから「気付け凛々中国人」って
4人で食べ始めてから「そういえば」みたいな感じでようやく質問し出したから「おっそw」とか思って
いやー、ホントよく出来た物語だったわ。
浩子が1番怪しい言動してるんだけど、でも他の人達もみんながみんな怪しいんだもん。
全員が何かを隠してる感じでさ。
でも結局浩子がラスボスなんだろと思ってたらまさかの縁切られてるし。
しかもここ最近の事ではなくて議員になったその日から連絡取ってないし。
鈴木だって1番傷付いて1番屈辱的なタイミングで切られてるし。
佐々木は良いヤツだったし←
美和子も結婚する気満々だったのに数年前に切られてるし。
「見くびるな」の気持ちだけでここまでやるの凄いな。
てか清家マジで怖くない
自分の意思なんて持ってなくて、他人の色に染まりやすい。
けど見くびられたくはないって気持ちだけは物凄く強くて。
自分を利用しようとする人は例え親であっても許さずにその人が1番嫌だと思うタイミングで切り捨てて。
でもその利用しようとする人達がいなければ切り捨てるタイミングすら訪れなかったわけじゃん。
言うなれば捨てる為に利用されてあげてたって事でしょ。
全ては自分を見くびっていた人達への仕返しの為。
浩子も美和子も鈴木も、利用しているつもりで実は利用されてたんだよ。
みんな自分が捨てられる為のステージ作りをさせられてたんだよ。
すっげえ怖くない
「ハヌッセンなんていない」って言ってるけど清家自身がハヌッセンみたいな事じゃん。
自分で自分を操る為に他人に染まる、みたいな。
そんな訳分からん、でも恐ろしい事してるくせに「自分自身の意思は無い」とか言ってんだよ。
底の見えない怖さがある。
マトリョーシカを片付ける時のシーン。
あの涙は何の涙かな。
自分を理解してくれるかもと期待していた道上すらもそうではなかった事に対する苛立ちや悔しさか。
切る人全て切ったからこれで全部終わったという安堵か。
身近な人全て切ってしまったからもう何も残っていないという寂しさか。
自分がやってきた事への後悔か。
この先への不安か。
それ以外の何かか。
まあ、全てが綯い交ぜになった複雑な感情で堪え切れなくなった、というところか。
マトリョーシカを急いで片付けるところ。
誰かが来た訳でもないのに、手元がおぼつかない感じで慌てていて。
まるで自分の感情をその中にしまい込もうとしているみたいだった。
淋しさと哀しさが一気に押し寄せて来る様なシーンだったな。
ラストは清家が首相になってたけど。
自分の意思がない清家が数年でどうやってその椅子まで辿り着いたのか。
今まではハヌッセン役がいたけど、全員切った後だし。
自分を利用しようとする他の議員達を使ったか。
その人達の事も折を見て切り捨てるのかな⋯。
そんな清家一郎に操られた日本はどんな国になっていくのか⋯。
怖い、けど見てみたい。
パッと見は淡々と進んでいる様に見えるんだけど、要所要所でハッとする出来事が起きる。
「この人怪しい」と思った人がそうではなかったり、逆に想像以上のヤバさだったり。
そして最終的に「全ては初めから清家一郎の手のひらの上だった」
けどその当の清家一郎本人には「明確な意志などない」
あるのは「見くびるな」という怒りと悔しさを孕んだ気持ちだけ。
その渦に巻き込まれて死んだ人達気の毒すぎるだろうが
面白かったな。
翔くん出演ドラマで1番好きかも。
普段バラエティーではケラケラ笑ってる印象が強いからこんな貼り付けた様な笑顔や光の宿っていない目を見る事なんてないもんね。
原作の小説の清家一郎は作者が翔くんをモデルに書いたらしいね。
翔くんをモデルに書いて実際に翔くんが演じたのか。
作者嬉しいだろうね。
原作読んでみようかなあ。