なにたべも観終わったぞ!

長期休みバンザイ!!


今回も良いお話でした。

マジで本当、BLだからって敬遠してる人は1回ちゃんと観てほしいわ。

観た上で好みじゃないってんなら仕方ないけど、観てもいないのに「BLでしょえー男同士でイチャイチャするドラマに実力派俳優を出すなんてねぇ···」とか言われると許せん。
(職場の人に言われた)

確かにイチャイチャしてる時もあるけど、でもエロシーンはないし。

あくまでも、「日々の生活を通したゲイカップルの日常」なんだよ。

その日常の中に食事のシーンがあって見てるだけで腹が鳴る様なご飯が沢山出てくるのよ。

でもご飯だけじゃなくて、同性カップル特有の悩みがあったり。

40分番組でCMもあるから実質30分ちょいとかかな?

短いのに毎回の満足度が大きいドラマ。


今回はシロさんやケンジと、周辺の人達の人間関係が強く描かれていたね。

ケンジの職場の美容室の店長夫婦とか、後輩の男の子と彼女とか。

考えさせられるテーマだったな。

後輩くん、彼女の事凄い好きなんだろうけど最初ミスり方エグくて「そりゃ彼女出て行くわ」と思った。

料理下手な彼女が毎日どうにか頑張ってご飯作ってるのに目の前で調味料バカスカ掛けられたり、普段料理しないけど実はやると上手く作れちゃうのがわかったりしたらね···。

「自分で作ってそんな幸せそうな顔出来るならずっと自分で作ってれば良いじゃん!」って。

あのシーンの彼女、きっと心の中、涙で洪水状態だぞ···えーん

そこからヨリを戻せて良かったね。

後輩くんは空気読めないところはあるけど、決して嫌な人間ではなくて基本は優しいんだな。

彼女がどうして料理を上手く出来ないかを考えて分析して、「ならお菓子作りならいけんじゃね!?びっくり」って思い至って。

実際それで彼女はお菓子作りの才能はあるってのがわかり、彼女作のお菓子を職場に持って来てナチュラルに惚気けてたしw


うちが1番じぃんときたのはシロさんがケンジの家族と会う話。

ケンジのお母さん良い人過ぎて泣いたえーん

同性で結婚が出来ない。

シロさんの顔を知らなければ、ケンジがもし死んでしまった時にお葬式でシロさんを友人としてしか扱えなくなる。

だからシロさんに会って顔を見ておきたかったって。

顔を知っていればケンジに何かあった時に家族からシロさんに連絡出来る。

今の日本では同性愛はまだまだ理解が進んでいないと思うんだけど、その中で息子と息子の恋人の事をここまできちんと考えてくれる親って凄いと思う。

ドラマの中の登場人物とはいえね、うるっとくるよね。

シロさんの両親も最初こそケンジに対してちょっと···って感じだったけど、最近は理解を示してくれる様になってきて。

こちらも今後の為にって、シロさんだけでなくケンジの事も考えてくれる様になっていて。

シロさんのお母さんの「あんな良い人いない、別れちゃダメよ」のセリフにグッときた。

最初は「理解してあげるつもりだったけど、実際に息子の彼氏に会ったらやっぱ無理···、もう家には来ないで···」ってなってたのに。

その後の息子の姿を見ていて色々夫婦で考えて話してくれたんだろうねぇ。

2人とも良い家族を持ってるよねえ。


シロさんがケンジに「遺言書を書こうと思う」って話すシーン。

同性愛者の大変さや苦しさが伝わってきた。

異性なら恋人と普通に結婚するだけなのに、同性だと今の日本ではそれが出来ない。

死んだ時も家族には連絡がいくけど、同性カップルだと相手は「家族ではない」から連絡もいかない。

遺産の相続も出来ない。

だから遺言書を残したい、それか養子縁組をするか…

実際こういう問題に直面して養子縁組をする同性カップルって沢山いるんだろうな。

でもさ、ここのケンジのセリフ、「俺、シロさんと親子になりたいわけじゃないもん!」っていうの。

キッツイよね。

辛い。

現実に養子縁組をしているカップルだって別に親子になりたくてそうしてるわけじゃないんだよね。

結婚が出来ない以上、そうするより他なかったんだよね。

本当はカップルなんだけど、夫夫or婦婦にはなれないから、片方に何かあった時に相手にきちんと連絡が行く様に。

遺産とかもしっかりと残せる様に。


ケンジ「今後もし同性でも結婚出来る様になったとしても、養子縁組をしてしまったら俺たち結婚出来ないじゃん!


辛いよなあ。。。

ただ好きな人と添い遂げたいだけなのにそれを国が許してくれないんだもんな。

本当にこの作品は「同性愛者の日常」について考えさせられるよ。

笑いどころも沢山あるけど、実は結構シビアな物語でもあるんだよな。

大学時代の授業で観た映画を思い出したよ。

先生がゲイの男性でね。

まあざっくり言うと同性愛についての言わばセクシャリティーな授業。

BLとか、遊びって言うと言い方悪いかもだけど、お遊びみたいな感じで同性愛者の漫画を読む事はあっても、実際の同性愛者がどの様な気持ちで日々を送っているかはこっちは分からないから。

それが実際にゲイの先生から直接話が聞けるなら貴重な経験だよなと思って受講したんだ。

ちょっと、あの、授業名は忘れたんですけどタラー

あと、その授業が1限で朝起きられなくてほぼ毎週遅刻してたんですけどアセアセ
(本当にすみませんでした)

でも授業自体は凄く面白かったんだ。

その授業で観た海外の映画があって。

タイトルわかんないんだけど。

結構年齢のいってるレズビアンのカップルがいて。

長く一緒に暮らしていて、最初の方は2人の楽しそうな日常のシーンなの。

でもある日、片方が家で台だったか脚立だったかから落ちてしまってそのまま亡くなり。

でも「家族ではないから」って最後のお別れはさせてもらえず、亡くなった人の家族からは邪険にされて···。

一緒に暮らしていた家からも出て行かなくてはならなくなって。

最後は残された女性の寂しい背中で終わる。

これ観た時に女子大生の彩和、凄いショック受けたんだよね。

あまりに悲しい展開過ぎて授業中なのにちょっと泣いたもん。

最初の2人が凄く仲良く生活していたから、後から出てきた相手の家族の態度で「家族からは同性愛者なのを受け入れてもらえてなかったのか···」って。

それでもずっと音信不通だった家族には亡くなった連絡もいくし、最後のお別れもさせてもらえるけど、長く共に生活をしていたパートナーは最後のお別れすらさせてもらえない。

亡くなったパートナーとの思い出の詰まった家からも出なくてはならなくて。

あまりに悲しいじゃん···。

今回のなにたべを観ていて10年以上前の大学の授業を思い出すとは思わなかったな。


シロさんとケンジは周囲の人達に物凄く恵まれている。

シロさんが仲良くしてる家族が「ケンジに会いた〜い!ニコニコ」って言って、実際に会っても凄く喜んでくれたり。

友人のゲイカップルともちょこちょこ遊んでるし。


仕事でも2人とも立場が変わったりしたし。

今後も楽しみニコニコ

続き、待ってますおねがい