留学を決意した時:司馬遷の史記〜最近、漫画キングダム全巻を買ったのですが。。。〜" | Kazの海外大学院留学ブログ

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2月後半からテレワークになっていて、周りからは「暇」という声も聞くけど、僕は元々、iPhoneを仕事に活用した方が容量がいいと思い、依然からテレワークに対応できるような働き方をしていたので、特にテレワークになって暇になったとは思えず、むしろ忙しくなった気がしていました。

 

ただ、そうは言ってもこれから始まるゴールデンウィークをStay Homeでどう時間を潰すか考えていて、楽天ポイントもたまっていたので、楽天市場で「キングダム」という人気漫画全巻を大人買いしてしまいました。人気漫画で、歴史漫画だから軽いノリで「面白そう。買ってみよう」と思って注文しました。買ってから、分かったのですが、この物語、主人公は、秦の始皇帝の時代の李信将軍で、そもそも、ストーリーは司馬遷の史記を参照しているようです。

 

実は、僕がアメリカ留学を決意したのは、意外に思われるかもしれませんが、司馬遷の史記を読んだことがきっかけです。史記を10代の時読み、その中の「李斯」のストーリーに共感したからでした。この李斯というのは小役人から宰相まで上り詰めた人ですが、史記に出てくる有名な話でネズミの話があります。「若くして地元で小役人になった。その頃、李斯は役所の便所に住むネズミを見た。便所のネズミは常に人や犬におびえ、汚物を食らっている。また彼は、兵糧庫のネズミを見た。兵糧庫のネズミは粟をたらふく食べ、人や犬を心配せず暮らしている。彼は「人の才不才などネズミと同じで、居場所が全てだ」と嘆息した。」(Wikipediaより)。

 

この話を読んで、「あ、確かに、人の価値って、居る場所によって変わるかもね」と思い、僕自身が他の国に行ってみて居る場所を変えようと考え、留学を決意しました。

 

というのも、当時の僕は、日本の大学受験した所、全て落ちまして(笑)。これからどうすべきか考えていた所でして。元々、日本の大学に進学したら、1年くらい海外に交換留学しようと思っていたのですが、でも、大学受験をまたトライして希望する学校に入れるとは限らないですし、上手くいったとしても、暗記型勉強の苦手な僕が、日本の上位の大学に行けるとは思えなかったので、ネズミの話じゃないですが、「一度、場所を変えてみた方がいいんじゃないか」と思い、留学を決意しました。

 

当時は、国際電話が今と違って高いので、入学の手続きをするのに留学先の大学に電話をする際に、自宅の電話から電話せずに、西新宿にあるKDD(←今のKDDI)の本社ビルに行くと、国際電話ができる電話ボックスがあり、ミニマム400円で国際電話ができたので、留学手続き関係の書類に関して、質問があるたびに、自転車で新宿に行き、「アイアムコーリングフロームジャパン。プリーズスピークスローリー」と最初に言ってから、英語もほとんど話せないのに電話で質問などしてました。

 

大学を卒業する頃は、留学前とは違い、英語はある程度のレベルまで話せるようになりましたので、卒業後は現地の金融機関に就職しました。今は日本に戻ってきて働いておりますが、結果として、僕は留学をしてみて、つまり居場所を変えてみてよかったと思います。

 

ここ何年かは、10〜20代の人から、大学や大学院の留学について相談を受けることがありますが、明確な「夢」や「目標」があって、留学を目指している人で、そのための「手段」を知りたくて相談してくる方もいますし、特に明確にそうしたものはないけど、なんとなく留学したいということで相談を受けることもあります。ネットや本の情報だと、「なんとなくではやっていけないから明確な目標持って留学するように」というアドバイスがありますが、目標があった方がベターですが、僕は別になくても「居場所を変える」というのもありだと思います。行ってみたら、行く前に想像していたこととは違ったということは多々あると思うので。

 

僕も元々、留学する前は、理系の家庭で育った影響もあり、天文学とか天体物理学を勉強したいと思っていたのですが、渡米したら、ちょうどアメリカがITバブルの頃で、ロスアンゼルスで、IT関係の企業をする人が多いのをみて、「これは、科学の時代ではなく、ビジネスの時代かもな」と思い、大学3年生になる直前で専攻を変えました(=アメリカの大学は一般的に3年次までに専攻を確定する)。卒業して、現地で金融業界に就職し、それ以来、ずっと金融で働いていますが、留学前には自分が将来金融で働くとは思っていませんでした。居場所を変えたことで、そうしたことに気付けたのかなと思います。

 

今回は、司馬遷の史記の話が僕の留学のきっかけになったという話をしました。欧米の大学や大学院への留学コンサル中心にやっておりますが、留学のきっかけは中国史でした。李斯の話。

 

でも、ゴールデンウィークは、Stay Homeで漫画キングダムの「李信」の話を読破と思います。