Dear. おかゆ



拝啓、愛しお空のおかゆさん


お元気してますか?
ごはんはもんぐもんぐしてますか?
しゃかりきにポプコってますか?
お友達ともひもひお話してますか?
すやぁ...ばかりしてませんか?



おまいさんの不在から
今日で1年が経ちました。



こんなにも早く
おかゆにお空ゆうびんを綴ることになるとは
思ってなかった。...と言いたいとこだけど。

おかゆを迎えると決めたあの日から
近い未来にこんな日が来ることを
日々覚悟しながら過ごしてきました。


それでもやっぱりこの日が
もっとずっと先であるようにと
毎日毎日懲りずに願ってました。




おかゆをお預かりして数週間が経つ頃
おかゆの体調が気になりはじめて
「杞憂だ」と言われれば
「そうなのかな?」と思うくらい
ほんとに些細なことだったから
それが「何か」確信が持てませんでした。


それでも現状では
諸事情も私情もあって
お引き受けした一時お預かりで
里親になるという選択肢はなかったから。

気になりながらも
予定通り里子に出すべきかどうするべきか
悩みまくっていたあの頃が
今では遠く昔のことのように感じます。

ぱんつが夢と気配で教えてくれたんだよ。
不思議なこともあるもんだね。


同じ種の子を迎えたのは初めてだったし
何より新しい家族を迎えたこと自体も
みどちゃん以来10年ぶりだったから


おとうちゃんは「初めて後輩ができた」と
なんだかうれしそうにドヤってたね。
まぁお約束&お察しの通り
おかゆの方が先輩風吹かしてたけど笑


けど、今までどの子を見送って来た時も
そこまで反応がなかったおとうちゃんが
おかゆが変身する車に乗って逝く時に
見たことないくらい号泣したもんだから
おかあちゃんの涙は
そっと瞳の奥にご帰宅なさいました。


お世話は全然しなかったけど笑
おとうちゃんにとって
おかゆは特別な存在だったみたいだ。



もちのろん
おかあちゃんにとっても
おかゆの存在が大きかったことは
アピらせて頂きたい所存です。



おかゆの最期の闘病が始まる前に
ぱんつへのお空ゆうびんに
「最愛はひとつじゃなかった」と
「おかゆも同じくらい愛おしい」と
ふたりに伝えることができて良かった。


後乗せサクサ...じゃなかった
後付けじゃないから
本心が伝わったかなって。



おかあちゃんは
おかゆがだいすきです。


会いたくて会いたくて
西野さん家のカナさんもびっくりするほど
震える日々をこの1年過ごして来ました。



マジックミラーみたいに
「こちら側からだけでも
お空の世界が見えたらいいのに...」と
何度願ったことかわかりません。


「けど」「でも」「もしも」「やっぱり」を
何度繰り返したかもわかりません。



それほどおかゆとの別れは
辛く寂しく哀しかったです。


それでも
昔、これまたぱんつのお空ゆうびんに
綴った言葉だけど

「もしも明日があるという保証があれば
一緒に過ごせる日々を
ここまで大切にできない。
限られた時間だからこそ大切で
こんなにも愛おしいのだ」と。
この想いは今も変わりません。


「約束された永遠」を望まずも
「変わらぬ明日」を願う矛盾。

勝手だなぁと我ながら思いますが
あの頃も今も、きっとこれからも変わらない
おかあちゃんの個人的な想いです。


幼い頃から病院常連さんで
我慢も制限も多い暮らしだったから
きっと辛いことも多かったことでしょう。



次はお空にポーイと悪いのはおいてきて
いっぱいはしゃいで、いっぱい食べて出せる
お元気な体を持って生まれておいでね。


そしてゆっくりゆっくり歳を重ねて
どこにいっても何に生まれ変わっても
幸せになるんだよ。
きっとおまいさんは誰からも愛される。



けど、もしも
また繊細な体で生まれて来たのなら
おかあちゃんのとこに来てくれたらよいぞ。

...すみません。上からがすぎましたね。
その時はもしよかったら来てください。
お願い致します。


そしてまた家族になって。
そんな暮らしの中にも
ささやかな幸せをいっぱい見つけて
おかゆができることをめいいっぱい楽しんで
一緒に生きてこうね。



おかゆのおかげで
おかあちゃんは三つ葉が大好きになったよ。
今まで好んで買うことはまずなかったのに
今はスーパー行く度に買って来きてるよ。
そろそろ店員さんに「三つ葉おばさん」の
称号を与えられそうだ。悪くない。


おかゆがお残しするとこを好きになったから
おかゆは葉っぱ、おかあちゃんは茎で
仲良くわけっこできるよ。悪くないだろ?




あの日から一度も開けなかった動画を
この後ポチっと開いてみようと思います。



きっとあの頃と何ひとつかわらない
おまいさんの姿が映し出されるんでそーね。

かわいくて、目ん玉に入れても痛くも痒...
たぶんそれはさすがに痒いだろうけど
それくらい愛おしく愛らしい
あの頃のまんまなんだろね。


会いたいなぁ。
めでめでしたいなぁ。



...て、また「チラ裏書いとけ」な
長い言葉を綴ってしまったので
そろそろペンをぶん投げ〆ようと思います。




おかゆ、
生まれて来てくれてありがとう。
2年と9ヶ月、そばにいてくれてありがとう。
2年と7ヶ月、時間をくれてありがとう。



モル生としては長い時間とは呼べないけど
「脳疾患」だと診断された時
もっともっと短い時間を想定してたから
これだけの時間をくれたことに
感謝の気持ちしかありません。



何度伝えても伝え足りないけど
ありがとう。ありがとう。


おかゆが幸せだったかは
問うても考えてもわからんので
「おかあちゃんは幸せだった」と
それだけを伝えたいです。



おかゆと出会えて幸せでした。
おかゆのおかあちゃんになれて幸せでした。
おかゆと過ごしたかけがえのない時間は
褪せることなき永遠の宝です。



地上ではもう少しで
おかゆとあの日々に待ちわびた
桜の季節がやって来ますよ。


             敬具

         From.おかあちゃん