お仕事が繁忙期でして

更新が滞っておりますが、伽羅先代萩も最後

 

ぽってりフラワー【(対決)(刃傷)】

の場面です。

 

いよいよもって、仁木弾正(原田甲斐)の不正が発覚。

「対決」は裁判の場面です。

 

訴え出たのは、国元の正義の御家老。しかし!足腰不安な御老体に加え、裁判官はなんと仁木弾正の手のもの。

 

なんだかんだと原告にケチをつけ仁木弾正の不正など根も葉もないと、証拠として提出した連判状など証拠書類が目の前で燃やされる始末。(歌舞伎ではお約束の悔しい場面です)

 

万事休すの場面で、あいや待たれいと

満を持して正義の裁判官が登場します。(これもお約束)

 

この正義の裁判官がまあイケメン役です。

先代藩主をそそのかして遊興の場へやり、密告して隠居に追い込んだ弾正ですが、先代藩主は真面目に働いていると信じていた遊んでいたのは知らなかったとシラを切りますが

 

「それは家老として職務怠慢」

 

と、ビシリとやられ

幼い藩主の毒殺計画も、証拠として提出された連判状がちぎられた半分だけであったため、知らぬ存ぜぬを通そうとしますが

正義の裁判官は懐から弾正がサインした部分の連判状を出して追い詰めます。

 

これも偽物と言い張りますが、その場でサインさせられて筆跡鑑定を受けることになり、まずいと思わず押印のさいに髪の毛を挟んで印影を誤魔化そうと細工をしますが、これが逆に見破られてさすがの弾正もこれまで。

 

とはいかないのよ。( ̄ー ̄;

 

悪党 of 悪党 なわけでありまして

 

ここで追い詰められた仁木弾正、原告の爺様家老との「合拷問」を申し出ます。

「合拷問」っちゅうなですね、原告被告ともに拷問にかけて

耐え抜いたほうがまあ本当のこと言ってんじゃね?っていうめっちゃくちゃな制度です。

原告が御老体なもんだから、自分が負けるわけないって高をくくった強気の申し出ですよね。

 

まあ~ 悪いやつう~

 

けっきょく悪あがきも無駄で、正義の裁判官にやり込められて仁木弾正の悪事はまるっと露呈して敗訴確定。一件落着の介となります。(ああ胸がすく。)

 

このあと「刃傷」に続きます。

勝った原告側は別室で涙を流して喜びあいますが

そこに、仁木弾正まさかの再登場。

( ̄□ ̄;)!!

 

爺様家老に切りつけちゃいますよ!悪いやっちゃ。

ここにまたまた正義の裁判官(細川勝元っていうのよ)が駆け付け、ちゃんちゃんばらばらの見せ場の後、ついに仁木弾正を切りつけての大団円です。

 

大けがをして担ぎ出されて花道退場の仁木弾正(ざまあ)

怪我した爺様家老は正義の裁判官細川に薬湯をもらい命をとりとめ、なおかつその忠義振りから幼い藩主の後ろ盾のお墨付きを受けて、やっとやっとのハッピーエンドです。

 

ああ長かった。

 

これで仙台藩3代目4代目を取り巻くお家騒動をネタにしたお芝居「伽羅先代萩」はおしまいです。

実際のお家騒動の落着は4代目藩主の引退まで尾を引いての幕ですがお芝居のほうは刃傷沙汰の事件までです。

 

長くお付き合いくださった皆様ありがとうございました。

 

ところで

 

「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の先代萩は、仙台藩の暗喩だとして

「伽羅」は何なのさってハナシですが

 

まあ「香」の中でも高価な「伽羅」ですから「めいぼく」って読ませているんだろうなと察しがつきますが、そも何で「伽羅」をタイトルに入れる必要が?ってところですよね

 

実は

 

仙台藩3代目藩主綱宗公の下駄

遊びにお出かけの際に履かれていた下駄が、実は「伽羅」でできていたっていうエピソードから、これも「仙台」を暗喩するワードだったんですね。

 

伽羅の下駄履いて遊郭なんて

真相はともかく粋な殿様じゃあないですか。ねえ。

一関の伯父様の横やりだの一族の身内争いだの

天皇家と伊達家が近づきすぎることへの徳川家の警戒だの

 

そんなことはどうにもこうにも置いといて

隠居後の芸術文化にどっぷりだった姿を見れば

案外3代目様は、にんまり微笑んで

してやったりの隠居生活だったかもしれないですね。

 

 

しからば、ごめん!

 

 

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