2024年から始まった新NISAの買付ランキングは、証券会社により取り扱うファンド名の違いはありますが、

上位1位、2位を全世界株式、S&P500が占めているようです。

※SBI証券(成長投資枠+つみたて投資枠)週間買付金額

 

全世界株式は文字通り全世界の株式に、S&P500は米国企業を代表する500社の株式に分散投資できるファンドで、

多くの経済専門家、書籍やSNSなどで幅広くお勧めされるファンドであるため、非常に人気が高い状況のようです。

私も自身の証券口座でS&P500に、妻の証券口座で全世界株式にそれぞれメイン投資しており、新NISAの上限枠はこの2つのファンドに投資するつもりです。

ただし、人気のある投資信託だから何気なく投資を開始した方やこれからやってみようと考えている方はリスクもしっかり理解しておいた方が良いと思います。

投資家が避けて通れない大きなリスクは①株安と②円高です。

①株安(株式市場の暴落)は長期スパンで投資をしていく過程では必ず発生します。最近のコロナショック、その前のリーマンショックなど大きな暴落だけでなく、さまざまな理由で発生する小さな暴落を含めると日常的に発生しています。

 

②円高は、全世界株式、S&P500のファンドに大きな影響を与えます。

例えばeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の4/26基準価格は23,961円と円建てで表記されています。

しかし実際には外貨建て資産を円建てに換算した価格ですので、為替リスクが発生します。

 

2024年に入っても株高と円安が続いているため、新NISAで全世界株式、S&P500へ投資をした多くの方は値上がりしているはずです。反対に今後株安や円高の局面がくればこれらの投資信託は値下がりします。

一番大切なことは、投資信託や株式にはこのようなリスクは付き物であり、その局面に直面しても動揺してせっかく購入したファンドを投げ売りしないことです。全世界株式や米国株式は過去の実績をみると上げ下げを繰り返しながら、長期的には右肩上がりに上昇してきました。全世界株式やS&P500へ投資するということはこの過去の長期的な実績に期待しているからです。1年、2年という短期的な視点での利益が目的であれば別の投資商品を探すことをお勧めします。