私は現在下記2本の投資信託をメインに資産形成に励んでいます。

・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

この前提には、米国株式や世界株式は将来的に右肩上がりの成長が期待できると考えているためです。

ただし、10年、20年の長いスパンでは右肩上がりしても、この間には大小含めて幾度かの暴落が間違いなく

発生すると考えています。

投資信託をベースに資産形成を目指すうえでは、この幾度かの暴落と上手に付き合うことが不可欠なのだと思います。

投資家として一番の不安はいつ暴落が起こるのかが分からないことですが、株価の暴落や高騰のタイミングを正確に

捉えることは不可能なことです。

中には暴落や高騰のタイミングを正確に捉えて大儲けしたという人もいますが、運が良かっただけで、常に正確に

市場を読み続けることは誰にもできないと思います。

お金を取って市場の読み方を教えるという類いの話は真っ先に詐欺を疑います。

私たち個人投資家が備えなくてはならないのは、暴落が起こるタイミングを捉えることではなく、いつ暴落がきても

株式市場の中で生き残っていくマインドを準備しておくことだと思います。

 

私は純金融資産保有額「1億5000万円」を1つの目標としており、その資産を「4%」ルールに基づいて運用し続ける

ことで会社に縛られない自由を手にいれたいと考えています。

かつては、たとえ「1億5000万円」の目標を達成しても、仕事をリタイアした後に大暴落が発生したらどうしようと

漠然とした不安を抱くことがたびたびありました。

株式の1つの特徴ともいえる暴落への不安から現在メインで保有している投資商品の購入に躊躇した時期がありました。

その結果、比較的資産価値の落ちにくいと考えた不動産投資へたいした勉強もせずに手を出し苦い経験をしました。

その後改めて書籍やSNSなどで自分なりに情報を収集し、米国株式や世界株式に幅広く分散投資できる商品をネット証券など

手数料の低い証券会社で購入し、それを保有し続けるシンプルな投資方針へ転換しました。

その過程で暴落への備えも自分なりに考え、下記結論へ至りました。

①最低2年分の生活資金を現金(日本円)で保持しておく

②暴落時に買い増しできる余裕資金を残しておく

③稼ぐ力を常に磨いておく

①は、暴落時も「4%」ルールは崩したくなく、足りない生活資金を補填できる現金は保持しておこうというものです。最低2年分の生活資金があれば、小心者の私でも暴落時に慌てず行動ができると考えています。

②は、暴落はチャンスと捉え、資産を増やす絶好の機会にしようと発想を切り替えました。

そのためにも保有資産の一部は運用資産とは分けて残しておき、暴落時は買い増ししていくつもりです。

③は、どんなときも稼ぐ力は常に磨いておこうと思っています。これまでエリート街道を歩んできたわけではない平凡サラリーマンの私は、雇用形態や役職に拘りが薄いため仕事選びのハードルは比較的低いと自負しています。収入は少なくとも、体が許す限りは何かしらの仕事は続けていきたいという意思は強く、そのために常に自分をアップグレードしていこうという意欲も高いです。健康意識も自ずと高まってきます。

 

現在世界的な株高が続いていますが、どこかのタイミングで必ず暴落は起こります。

大切なことは暴落した時にこそ自分の投資スタンスを変更せず、ぶれずにたんたんと継続していくことです。

私も株式投資歴が浅く、これまで暴落で直接的なダメージを受けたことが無いため、その時に直面した場合は、

正直動揺すると思います。

しかし現在の投資スタンスが資産形成の上ではベストプラクティスだと信じ、暴落を乗り越えていこうと考えています。