ドルが今より倍近くしていた頃
メキシカンの友人に誘われMexicoの片田舎を訪れた
当時の我々は互いに怪しいながらも会話が成立していたように思う。

村は想像以上に空が青く、大地は雄大で綺麗だった
異国人の私が珍しかったのか村人に歓迎された
ただ、友人以外英語のできる者はおらず私はただ笑うしかなかった
彼等は親切でラテン系の底抜けな明るいのりには
正直、私は違和感を覚え少々場違いな気がして居心地が悪かった。

翌日、友人は急遽、従兄弟の葬式のため三日ほど出かけるという
只でさえ中途半端な英語力の当時の私
ましてやスペイン語など???
途方に暮れながらも、そこは楽天家の私
身振り手振りでなんとか凌いでいたのだが・・・
何かと腹減ってない?と
入れ替わり食事をだされたのには参った
変に律儀な私はその都度グラッシャス!と、
無理に詰め込んでいた記憶がある
だからか未だにブリトーやタコス、豆のスープは食べる気がしない

その後友人は三日たっても戻ってこず連絡も取れなかった
(結局一ヶ月近く滞在することになるのだが・・・)
その間、奇跡的に英会話のできる娘が村を訪れ
私はうれしさのあまり一方的に(怪しげな英語力で)話していた
意味不明な私の話など適当に流してくれればよかったのに
彼女は戸惑いながらも丁寧に答えてくれていた・・・
私は認識がずれていることにも気づかず
結果的に感受性の強い彼女に
不快な思いをさせてしまった事が残念でならない。

時は別の形で繰り返すのか、悲しいかな私は未だ学んでいないようだ。