文法 構文編


 文法 構文を使って 微妙なニュアンスを表現してみよう


 なお ここに書くのは 覚えるための方法であって 文法的には 不正確なことも含まれると思います




  a と the の違い

 同じ文でも a と the を 換えると どんな違いになるのか


the の場合 


 I am looking for the key.

= 私は あの鍵を 例の鍵を 探している



 the key と言うと 「君も知っているだろうあの鍵」と言うニュアンスになる

これに続くと予想される相手の反応は  「ああ あの鍵ね」 






 これを a に換えると


 I am looking for a key.

= 私は とある鍵を 探している



 a key だと 「君は知らないかもしれないけど 君に話したことは無いけどある鍵」 というニュアンスになる


これに続くと予想される相手の反応は  「どんな鍵 ? 」



言わなくても 相手が 判るか判らないかが 使い分けるポイントだと思う







次の文


The dog is running.

= 例の犬が あの犬が走っている


予想される反応  「ああ あの犬か」




A dog is running.

= 一匹の犬が走っている



a dog だと  「どこの犬かわからないけど」  「どこにでもいる変哲も無い その他大勢の中の一匹」 という ニュアンスに



そこで こんな使い方も出来る


call from a Mr. tanaka

= どこかの田中さんから電話  ( どこの田中さんかわからないけど どこかの田中さん )


固有名詞には a は付けないと習うけど このように付けることも出来る






the は 反対に 「特定の 他のとは違う 話し相手だけとは言わず誰もが知っている典型的 唯一の」 といったニュアンスになる



This is the fast food.

= これぞ ファーストフードだ

= これが ファーストフードの典型だ



( 「 説明は要らないだろう」  という気持ちを込めて)







最後に その他大勢の中の一つ というニュアンスから

a を付けると それが 他にもたくさん存在するんだということを 暗に 思わせることが出来る


 a friend of mine

= 友達の中の一人






 


問題
   「 事件が起きた 」

   = ( ) incident happened.


 a と the  どっちを使う?




 ( たった今起きたばかり まだ誰も知らないだろう これを聞いたら 皆は 『 何が起きた? 』と飛びついてくるはず という気持ちでいるとする )






答え

   An



The incident にすると  「あの事件 その事件 例の事件 は 」 となって

相手が何かしらその事件について の情報をすでに知っているようなニュアンスになる


 とすると その事件は 「連続事件がまた起きた…」 「忌まわしい記憶の事件が再び…」

ということになる ?