およそ日本人が外国人から聞かれる質問の中で最も多いものの一つは、
宗教に関する質問だと思います。
それもそのはず、欧米では宗教を軸として、価値観と道徳の形成が行われます。
自分のなかに自己規律を保つことができるのも、それぞれの宗教に神様やまもるべきものがあり、その教えに背かない様日々自分を律しているからだと言えます。
しかし日本にはこの宗教を持っている人はそう多くはない。
それでは
日本人は宗教を持たずに道徳の教育をどうしているんだ?
というこの問いに皆さんだったらどう答えますか??
僕の答えは、志、です。
古くは江戸時代の侍がかつて抱いていた武士道。日本人はこの古き良き魂を受け継いでいるのだと。
特定の神が存在しなくても、昔から日本人として受け継いでいる志によって自己規律をもてるのだと、ぼくならそう答えます。
今の自分がいかに小さい存在でも、自分はこの人生で成し遂げたいものがある。
あまりにも大きくて容易に口走ることは出来ないが、大きい目標に向かって邁進していき、それに伴い人間として成長していく。
志は日本人にそのような大切な意味を与えてくれると思っています。
そして、日本人は、生まれ落ちた地域に自分の宗教が左右されがちな外国人とは異なり、自分自身が素晴らしいと感じた考えや信条を自分の価値観として柔軟に吸収することができます。
そして自分が正しいと感じた人生を生き抜くことができます。
こんな素晴らしいことはないのではないでしょうか。
次にもし外国人に、宗教を持たずにどうしているんだ、という質問をされたら、堂々と自分の考えを答えてやりましょう!