東大で今年から部分的に実施されるギャップイヤー制度。
今年度東大入学の一年生からは、早くも 人の学生から休学手続の申請があったそうです。
長期間学問の世界から離れる分、その空いた時間をボランティア、留学、インターンなど自分のやりたいことに捧げられる。休学期間の過ごし方によっては、自分の成長に大きな影響を与えられる一方、やりたいことがない人にとっては無意味で空虚な時間を送ってしまうかもしれない、そんな諸刃の剣でもあるこの制度。
今回は、そのギャップイヤー制度について考えてみたいと思います。
自分自身、既に大学に二年間分の休学届を提出し受理されています。
その間セブでの語学留学と世界一周の旅をしようと志しているのですが、なかなか障壁は大きい。
まず、予算面。
大学には全く通わないにも関わらず年間23万円ほどの休学費用を学校に納めなければなりません。
そしてもちろん語学学校、旅の資金は全て自腹。
収入の少ない学生の身分で考えると、とても一人でどうこうなる問題ではなく、どうしても両親、奨学金に頼らざる負えない金銭的事情があります。
これで休学留学の夢を諦めてしまう学生の人をたくさん見て来ました。
次に、精神面。
同年代の学生から一年間遅れてしまうというプレッシャーは、特に若い世代である人たち程強く心にのしかかって来るものです。
周りが就職活動を通して、早くも社会人の道へと足を踏み出そうとしている中、一体自分はここでなにをやっているのだろう....。
そうふと寂しく感じてしまうことも、一度や二度ではありませんでした。
周りの流れに逆らってまでも自分の人生を突き進んでいく、という強い気概の持ち主が、休学を選択し海外へと飛び立っている人達に共通して言える点だと感じています。
そして、意識面。
これが一番大きい。
一年間も学校休んで、何をすればいいの?
そういう人たちが今の学生の大半だと思っています。
そこまでやりたいことがない、またやりたいことがみつかっていなくとも、取り立てて探そうとは思わない。自分の使命、ミッション、つまりはなぜ生きるか、の問いを考えようとしない人がほとんど。
若いうちにそうした人生の根源とも言える問いと真正面から向き合うことを避け、いかにして人生を歩んでいくかに対しての自分なりの確固たる軸を持っていない人には、社会に出てやりがいを感じられる事に当たれる可能性は少ないと思います。
自分は人生でこれがやりたい、その為には自分がこうなることが必要、だから全ての時間を自分に割くことの出来るこの貴重なギャップイヤーにこういう自分に成長したい。
そう心から思える人にこそこのギャップイヤーは本領を発揮します。
この様々ある壁を突破して、ひとりでも多くの学生にギャップイヤーの素晴らしさを伝えて行きたいな、そう考えたりもしています。
緒論あるでしょうこのギャップイヤー制度、自分は心から賛成です!