Replicator、Replicator2 のDualExtruderモデルは左右エクストルーダー(押出機)を両方同時に用いて、2色同時刷りが可能です。
今回は2色刷りで躓いた点、難しかった点などを解説。
2色刷りを行うには
1.左右エクストルーダーで印刷するための3Dモデルを、それぞれ別個で出力
2.ReplicatorG で左用の3Dモデル、右用の3Dモデルをマージ(合体)
3.3Dプリンターで印刷
という手順でおこないます。
注意点は
・左右のエクストルーダーとステージのクリアランス(隙間)がそろわない
・モデルが出力範囲外に飛び出していることに気づきづらい
・2色のエクストルーダーのどちらかの樹脂が射出されない
というような点です。
それでは、印刷手順を順々に。
1.左右エクストルーダーで印刷するための3Dモデルを、それぞれ出力
3Dモデリングソフトで、右のエクストルーダーで印刷させたい部分と
左のエクストルーダーで印刷させてたい部分をそれぞれ別のstlファイルとして書き出します。
それぞれの3Dモデルが干渉しないように慎重にモデリングします。
2.ReplicatorG で左用の3Dモデル、右用の3Dモデルをマージ(合体)
ReplicatorGのメニューから"GCode"-"Merge .stl for DualExtrusion"を選択すると
左右のエクストルーダーで出力するstlデータを選択肢、それらをマージしたファイルを保存するためのポップアップボックスが表示されます。
左右のフィラメントの色を確認して、出力したいフィラメントの色と対応するstlデータを選択してください。
左右のstlを選択、マージしたデータの名前を入力し”Merge”ボタンを押すと
GCode生成用のポップアップが表示されるので
ここで1色刷りの場合と同じように左右のstlについてそれぞれGCodeの出力設定をします。
3.3Dプリンターで印刷
2つのエクストルーダーを使用する分、出力失敗する要因が多く
マシンにダメージを与える可能性も高まるので
印刷が始まって、2色の樹脂がともに出力されるまでは、見張っておくことをお勧めします。
以下、その他の注意点について
・左右のエクストルーダーとステージのクリアランス(隙間)がそろわない
左右の両方のエクストルーダの高さが揃っていない、ステージの平面度がでていないなどがあると、左右のエクストルーダーとステージのクリアランス(隙間)が同じ長さに揃いません。そうなると左右のエクストルーダーで成形される物に品質の差がでます。
・モデルが出力範囲外に飛び出していることに気づき難い
1色刷りの場合、ReplicatorGで位置やスケールの変更ができますが
Mergeを行う場合、自由に編集ができません。
そのため、3Dモデルがステージに食い込むようなデザインであったりしても気づかない可能性があります。
モデルのマージを行う前に、各3Dモデルを1つずつ読み込んで
データが干渉していないか、Replicatorの出力範囲に収まっているか
をもう一度確認したほうがよいです。
ちなみに僕は、3DモデルがZ軸のマイナス方向に飛び出しているのに気づかず、印刷時にエクストルーダーとステージがぶつかり、エクストルーダーのX方向のガイドロッドがちょっと曲がってしまいました(泣)
・2色のエクストルーダーのどちらかの樹脂が射出されない
ステージとエクストルーダのクリアランスが大きすぎると
射出された樹脂がステージ密着せずひも状のまま剥離してしまいます。
逆にクリアランスが無いと、エクストルーダー内で樹脂が詰まって射出されなくなります。
何度か試しの印刷をしてみて、左右のエクストルーダーから
適正に樹脂が射出され続けられるかどうか確認してください。
2色刷りはReplicatorの魅力の1つですが、印刷の難易度があがります。
慎重に3Dモデリングとマージ処理を行ってください!
また現在、MakerWare(ver1.1.1)のほうでは2色刷りができないので注意です。



