かつて3Dモデリング用のソフトは高価な上に、操作が独特で習得が難しいものが多く
初心者がいきなり手を出すには高いハードルがありました。
しかし、最近はフリーでも高機能・多機能なソフトが入手可能になり
Web上にチュートリアルなど学習する上での情報が増えてハードルが下がってきました。
この記事では、フリーの3Dモデリングソフトを紹介します。
モデリングソフト選択の際の、参考になればいいなと思います。
1.123D Design
老舗のCADベンダーautodeskの初級者向け3DCADソフト。メイカーブームの盛り上がりによって、Autodeskかなり力を入れて宣伝をしています。
GUIがすっきりしていて、操作もシンプルで分かり易いので学習には時間がかからないと思います。kitという既成の3Dモデルライブラリが充実しているので、それをカスタマイズしてゆくこともできます。
またShapewaysやi.materialiseなどの3Dプリントサービスと連携していて作成した3Dデータを123Dのアプリケーション上で直接3Dプリントサービスに発注できるのも便利です。
すばやく作りたい人にはコレ。
http://www.123dapp.com/design
2.Creo Elements Direct Modeling Express 4.0
旧CoCreate。ハイエンド3DCAD「PRO/E」で有名なPTCが提供している3DCADです。
・様々なファイル形式が読み込みができる(出力はstl,wrl)
・60パーツまでのアセンブリができる
・2D製図も可能
・干渉チェックなどの解析機能あり
・チュートリアルが充実
と、とても高機能。その分、操作を覚えるのが少し大変ですが、プロ使用にも耐えられそうなくらいです。
3DCAD経験者や本格的に機械設計をやりたいひとには非常にお勧めです。
http://www.ptc.com/products/creo-elements-direct/modeling-express/#3
3.ThinkerCadWeb
ブラウザベースの3DCAD。
ブラウザベースなのでソフトのインストールも必要ありません。簡単操作で3Dモデルが作成可能です。
他のソフトに比べて機能は少ないですが、3Dモデリングや3Dプリントをお手軽に体験できます。
https://tinkercad.com/
4.Blendar
オープンソースでフリーの3DCG作成ツールの定番です。映像作成が主な目的のソフトですが、モデリングも多機能を備えています。
歴史があって、結構普及しているソフトのためWeb上に動画やドキュメントが揃っています。関連書籍も出版されているため、独学する環境は整っています。(個人的には少ししか触ったことがないので詳しくないのですが。。)
stlやobjといったファイル形式の読込みができるため、その他の3Dモデラーと連携し易いです。単体でもいいですが、他のモデラーと一緒に使うとさらに良さそう。
http://blender.jp/
5.Sculptris
プロの3DCG制作現場で3Dモデラーとして使用されている「Zbrush」の機能限定版で球状の粘度のようなオブジェクトをへこませたり、伸ばしたりしながら3D形状を作ってゆく3Dモデラーです。
人間や動植物などのように有機的な形状のフィギュアなどの3Dモデルを作成したい人にお勧めです。直感的な操作が可能なので、粘度などで造形をしていた人は簡単に難しい形状も作れてしまうかも。
幾何学的な形状の作成が難しいので、sculptrisで作った3DモデルをBlenderで読みこんで補完したりすると作れるものの幅が広がりそうです。
http://pixologic.com/sculptris/




