職場における「ほめる効果」について興味深い調査結果があったので紹介します。
まず、職場でのほめる仕組み(社長賞やMVPといった表彰制度など)が「やる気の向上に効果あり」とする回答は7割を超えたそうです。
そして、「部下をほめるとやる気が高まる」と答えた管理職は9割、「叱るとやる気が高まる」は3割強と、多くの管理職は「ほめることでやる気が高まる」と考えています。
その一方で、「部下をほめにくい」という声も7割ほどあったそうです。その理由は「ほめる部分が見つからない」が最も多かった。
http://news.nifty.com/cs/technology/internetdetail/mycom-20140521-20140521048/1.htm
ほめることで部下のやる気が高まる。しかし、ほめる部分が見つからない、という管理職が多いということです。
私自身が管理職だった頃を振り返ってみると、あまりほめてなかったなあと思いますし、むしろできていないところが目についていました。
ときどき「ほめよう」と思い立っても、「何をほめていいのやら…」となっていました。
それもそのはずで、当時の私は仕事がうまく回ることばかり考えていて、メンバーに興味を持てていなかったのです。
興味を持って接していないと、ほめることが出てくるはずがありません。
それでもときどき、「ここ頑張ってるなあ」「助かったなあ」と感じるときがありました。
そういうことはそのときに言わないと忘れてしまうんですよね。
もしくは、書きとめておいて面談のときなどに言うのもいいと思います。
なんだか自分の反省みたいになってしまいましたが。
あと、「ほめる」と言うと大げさに感じたり、よほどのことがないとと思うかもしれません。
それもあって、ほめるところが見つからない、ということになっているのでしょう。
そのような場合は、「認める」「感謝する」ことで十分に伝わるものです。
部下の努力を認める。たとえば、「いつも遅くまで働いてくれているね」「正確に処理をしてくれているね」と言葉をかける。
そして、「いつもありがとう」「この前は助かったよ」と感謝を伝える。
わざとらしくほめるよりも、相手の努力を認めて感謝を伝えた方が相手の心も動くでしょう。